石北本線、昼間の旅

旭川は本格的な雨でどうしようもない。せめて昼飯くらい食いたいが時間がないのでパスし、売店でサンドイッチ買って次の列車に乗車。次は石北本線上川行き。キハ40の1両編成である。旭川駅ホームは札幌駅と同様に全部屋根で覆われており、雪の心配がない一方で駅がとっても暗い。これはどうにかならんものか。
気合入れて並んで待っていたが、車内はとてもすいていた。しかも、途中の当麻でほとんど降りてしまい、車内はわずか数組。しかし雨がひどくて窓なんか開けられない。
上川到着時には雨は小降りになったが時すでに遅し。ここで10分ほど待って後続の特急「大雪1号」に乗車する。上川駅の出札窓口で特急券を買ったら1800円もした。しかし自由席なので、もし混んでたらえらい目に遭うな…
やってきた特急の自由席はガラガラでしたー。よかったー。
本当は上川から先も普通列車で行きたかったのだが、上川−白滝間の普通列車は1日一往復しかないのでどうしようもない。さらにそこから先もいい時間帯の普通列車がなく、結局北見まで特急に乗らなければならない。なぜ先を急ぐかというと石北本線のさきっぽの北見や網走のあたりは夕方ごろに乗ることが多く、途中で日没終了になってばかり。結局今でも留辺蘂−北見間は真っ暗な時間帯でしか乗ったことがなく、今回そこを昼間に通るのは絶対条件だったのである。
特急「大雪1号」の車両は183系で、つい最近まで先頭車はキハ183の0番台が使われていたが、今日はキハ183の1500番台だった。これも製造から30年くらい経ったオンボロで、昔はものすごく速くてかっこいい車両だったが経年劣化はいかんともしがたく。このキハ183は運転台直後の右側座席が前面展望見放題の特等席なのだが、やっぱり既に鉄がせしめている。これは仕方がない。
上川を出ると、次の白滝駅との間は今日本で一番駅間距離の長い区間となった。途中にあった駅が全部廃止になったからである。それだけ人の住んでいない地域ということだが、最後に廃止になった上白滝だったか、住民の子弟が卒業するのを待って廃止したとかいうのは。テレビでやっていたような。
上川から最初の廃止駅、天幕駅跡は見逃した。次の中越駅跡は中越信号場となり健在。この中越には以前車で乗り付けたことがある。まったく何にもないが、ホームは角を削った状態で残ってた気がする。しかし今日見たところホームは跡形ないようであった。
そして上白滝駅跡。…むむむ?駅周辺にいくらかの建物が建っているようだが?一日一往復しかなく使いようがないので乗客がおらず廃止になった上白滝だが、駅周辺にちゃんと集落があるではないか。これよりもっとひどい有様の駅を、朝からいっぱい見てきたが?(^_^;)
上川から山を越えた白滝以降、天気は劇的に良くなって快晴になり、気温もむしろ暑くなった。遠軽は昔の鉄道ジャンクションで駅自体は以前のように大きな駅である。ここで列車の進行方向が変わるが、自由席に乗ってる外国人客はちゃんとわかるかな?逆向きに走りだして「OH!NO!!」とか言わなきゃいいが、とか余計な心配をしたが杞憂だった。しかし、この列車の乗客は進行方向が変わるからと言って自分で座席を回転させる人はあまりいない。みんな小倉みたいに一斉に立ち上がって座席回してくれるといいのに。
昼間通過必須としていた留辺蘂−北見間、乗ってみれば特にどうということはない景色(^_^;) ただ、北見駅進入前に線路がいきなり地下に潜った。北見の連続立体交差事業では、ここは珍しく鉄道の地下化を選んだらしい。そういえば非電化の地下鉄ってないなあ、とか他愛のないことを考えていたら北見に到着した。