名寄にて

名寄到着30分後、稚内を一時間以上遅く出発した特急「サロベツ2号」が名寄到着。もちろん私はこれには乗らず、そのあとに発車する快速「なよろ4号」に乗車する。実は「なよろ4号」の車両はさっき稚内から乗ってきたのと同じ車両で、到着後そのままホームに据え付けっぱなしである。しかし乗客は全員いったん降ろされて改札を出る。なにせ出発は80分後なので、その間ずっと乗客を改札外に出しっぱなしはできないのである。
そういうわけで80分もヒマなので駅周辺を散策したいところだが、あいにくひどく雨が降っているので何もできやしない。そういう愚痴をメールに書いて嫁に送ったところ、雨がやんで晴れ間が出てきた。嫁は晴れ女を自認しているが、メール送っただけで晴れるとはなんたる晴れ女パワー。
名寄はかつて名寄本線深名線が分岐していた鉄道の町なので、当然何度も通ってはいるが降りたことはない。歩いてみると、いかにも北海道らしい四角い街である。駅前はもちろん寂れてはいるが、完全に寂れ切ってはおらず土曜朝にもかかわらず店がちらほら開いていた。一回りして雨が降ってきそうになったので駅に退却し、改札前に陣取って次の改札開始を待つ。北海道の改札は発車直前にならないと開かないのでこうして待つ必要がある。
と、ふと改札口を見たら「わがまちご当地入場券発売中」の宣伝が。…しまったああああ!昨日稚内駅のコンビニ(セイコーマート)で稚内駅のご当地入場券発売と書いてあるのをしっかりと確認していたのに、見事に買うのを忘れた(;_;) 稚内を買うのを忘れてて名寄買っても意味薄いような気がして、これ以降も一枚も買わなかった。まあ、このご当地入場券が硬券とはいえ記念切符要素満載でイマイチ食指が動かなかった、というのが見逃した第一要因ではある。