平渓線は大変

今日は台北近郊の観光地、九份とその近くを走るローカル線・平渓線を訪ねる日。まずは九份の入り口かつ平渓線の乗換駅である瑞芳に向かう。ホテルからメトロで台北駅に出て、台鉄の乗り場に行く。実は台鉄こと台湾鉄路局の列車に乗るのはこれが初めてになる。前回来たときは新幹線(高鉄)とメトロしか乗ってないので…
ここで平渓線の一日乗車券が買えるとガイド本には書いてあったが、ついに買い方がわからず。瑞芳までの乗車券だけ買う。
台北から瑞芳までは宜蘭方面に行く特急も走っているのだが全列車が瑞芳に停車するわけではなく、残念ながら私が駅に行った時点で利用できる特急は無し。やむを得ず普通列車区間車)に乗るが、瑞芳まで一時間もかかるぞ。意外と遠いなおい。
列車は台北を出ると松山、南港と停車するのだが、この間ずっと地下。そして駅間が長い。これじゃ地下鉄と変わりないぞ。やっと外に出たと思ったら景色が既に郊外になっていた。郊外といってもどの駅も駅前にマンションが林立していてひとかどの街になっていて、どの駅も多摩ニュータウン駅みたいな感じ(^_^;)
後で知ったが途中の八堵駅までが縦貫線で、そこから分岐する宜蘭線に入って瑞芳に向かうことになっている。七堵にはでっかい操車場があって車両がわんさか並んでいるのでコーフン!外国とはいえ初めて乗る線路だから、一時間なんぞあっという間に過ぎ去る感じ。
八堵を過ぎるとようやく山間に入り、ほどなくして瑞芳。駅に到着する直前、左から寄り添ってくるひなびた線路を発見!あれはかなりのローカル線っぽいが、そんな話はガイド本には載ってない!まあ、載るわけはないが。その正体は駅に降りた後で判明する。
瑞芳で電車を降りると平渓線ホームに移動する。平渓線自体は二つ先の三貂嶺駅で分岐するが、そこは山間の人気のない駅で列車はここが始発だ。…と思ったら間違いで、どうやら始発はさっき見たひなびた線路の先にある海科館なる駅だった。直通運転しているらしい。
それよりなにより、平渓線ホームに人がいっぱいなのが驚き。そんなに観光客が多かったのか。大混雑する駅窓口で平渓線一日乗車券を買い、大勢の乗客に交じって列車を待つと…入線してきたのはいかにも日本製らしいデザインのディーゼルカー4連。乗ってさらに驚く。座席がオールロングシート!!つまんねー(^_^;)
座れなかったので怒涛のたちんぼうである。わざわざ列車乗りに来てたちんぼうとかたまらんわあ。しかし、この後もっと悲惨な状況に困惑を隠せなくなってしまう。