時間ギリギリまで観光し尽くす

あさイチで列車に乗った後は輪島の朝市(^_^;) 七尾からバスで一挙に輪島まで取って返す。そんでもって穴水からは昨日通った道路を走るわけで、当然ながら廃線跡捜索。結構把握したが輪島駅の位置取りはわからず。たぶん…たぶんだけど、線路跡の道路を走っていたような気がする。
朝市と言っても現地到着は11時ごろでもうすぐ終わりというタイミング。ここで自由行動となり好きに昼飯食ってね、ということだが…火曜日の日中の商店街はやや閑散。まだ撤収していない屋台のおばちゃんが兄ちゃん兄ちゃんと声をかけてきて、海産物を値引きで売ってくれるというがバスツアー客なんで持って帰れないっす!結局ごく普通に喫茶店でカレーとうどんを食した。
昼飯を食ったら今度は門前に移動。門前というのは地名で輪島市門前町である。總持寺というお寺の門前町だからそのまま門前という地名になった。単純明快だね。
總持寺というのは曹洞宗大本山であり福井の永平寺とツートップを組んでいるが、能登總持寺は明治時代に火災に遭って灰燼に帰し、大本山の機能は神奈川県は鶴見の總持寺に移転。能登總持寺は「總持寺祖院」として再建され、旧本社的な立ち位置にある。
そうはいっても歴史が長く広大な敷地と豪壮な建物群が…って真ん中にでっかくそびえる山門が覆いでおおわれてて何も見えんが?ガイドさんの案内では今は解体修理の真っ最中。実は2007年に発生した能登半島地震門前町はもっとも震源に近く、震度7に限りなく近い強さの震度6強を食らって大きな被害が出た。總持寺も大ダメージを負い、伽藍を順番に修復中ということで今は山門を修復しているところだった。
修復にはまず建物を曳家で移動し、地盤をしっかり固め直し、そして元に戻す。というわけで、曳家に使っている古レールが境内にたくさん置いてある。建物をつなぐ廊下もやぐらを組んで移動されているが、そのやぐらにも古レール。よく見ると太いレールと細いレールを使い分けているのが面白い。太いのは50㎏か?北陸本線のレールかな(^_^;) 細いレールは30㎏だろうか、いったいどこから来たのか?伽藍そっちのけでそんなことが気になる私。
そして一番最後に訪れるのが…能登大仏。最近建てられたもので大仏も建物もピッカピカだがなんか違和感。もっとも、今は古びたお寺の伽藍や大仏も竣工直後は同じようにピカピカだったはずなので、ピカピカだからおかしいとは言えないが。敷地を管理しているのは財団法人で、宗教法人ではないからお寺ではない。なんとも微妙な施設だった。
これから能登空港に戻って家に帰るわけだが、今日も七尾→輪島→穴水と半島を東西南北に移動しまくったので同じ道を何度も走り、その結果七尾線能登線廃線を何度も探索するチャンスを得たわけで、けっこうたくさんの痕跡をバスから眺めることができた。結構結構\(^o^)/
しかしながら私は全く気付いていなかった。能登空港には「道の駅のと里山空港」という道の駅が併設されていて、そこに記念入場券もあったということを。なんということだorz
一泊二日でパックツアーに参加したが盛りだくさんの内容で楽しくはあったものの、やはり詰め込み過ぎな気配が。参加者は高齢者も多かったが、この行程はきついんじゃないのかな。まあ、楽しめる範囲で楽しめばいいのだがね。