あなた、もしかして鉄ですか?

能登パックツアー2日目は朝7時40分の出発である。はえええよ!しかし眠気まなこかというと全くそんなことは無い。なぜなら今日最初のイベントはのと鉄道の観光列車「のと里山里海号」への乗車である!そのために能登中島駅に行くのだが、ここに留置してあるオユ10の車内見学もできるとか!!一般公開は年に数日というオユ10車内に特別に立ち入れる!!
というわけでバスが能登中島駅に到着するや否やテンションMAXで飛び出して駅に向かって行ったのだが…ちょ、ちょっと待てよ!と駅の出札口を見ると硬券入場券があると書いてある。ので針路変更して窓口で硬券入場券を買った。これはラッキー\(^o^)/
なのでオユ10への到着は人より後になったが、そんなこと気にしない。改めて説明するとオユ10は今や日本に2両しか保存がないという郵便車(郵政省所有の)である。うち1両は中央郵政研修センターという郵便局の研修所にあって見学できないので、能登中島のは普通に眺められる唯一の郵便車である。
車内に入ると特徴ある仕分けの棚!そこにダミーの郵便物が仕分け状態で置かれており、他にもダミーの郵便小荷物が積んであったり、往時の郵便車の車内が再現されていて芸が細かい。鉄道郵便日付印を押した手紙やハガキの展示もあり大変勉強になる。これの公開が年に数回とかちょっと勿体なくね?
このためにのと鉄道の担当者さんが早起きして駅までやってきており、気合の入り方が尋常でない。こんなと言ってはなんだが高齢者の多い非鉄向けのフツーのパックツアーにしては“鉄分”が異様に多い。そういえば昨日からガイドさんは道の駅すずなりが珠洲駅の跡地にある等、何かと鉄分が多い話をしていた。さらには、ガイドさんが持ってるバインダーにはSLやまぐち号のシールが貼ってある。旅行会社の人だからそれくらい持ってて不思議は無いと思いつつ、やはりこの人は鉄なんじゃ…?鉄だから自分の担当するツアーに観光列車をねじ込んだのではないか?
まあ、それは私にとっては非常に有難い\(^o^)/ 難点を言えば「のと里山里海号」の乗車時間は能登中島−七尾間のわずか20分弱と短いこと。できればのと鉄道全線を乗りたいが、そうするとより早起きしないといけないのでこれが限界なのか。
「のと里山里海号」は2両編成でやってきた。先頭車は一般の乗客が利用し、2号車はツアー客の貸し切り!なので全員座れる!!いつもなら私は列の先頭に並んでドアが開くと同時に車内になだれ込んで「定位置」を確保するために全力を尽くすのだが、今日は乗車時間が短いということもあり、他のツアー客や嫁のいる手前、鉄ヲタらしい全力を出すのもはばかられた(^_^;)
ので後からゆっくり乗ったら、列車専用の女性ガイドが「ここ空いてますよ」と示されたのが運転台横の展望席!「子供優先」と書いてあったがツアー客に子供は一人もおらず、むしろ我が夫婦の年齢が下から何番目かというほど若手なので(^_^;)遠慮なく座る。展望席と言っても最後尾なので後ろ向きに座って過ぎ行く景色を見る形になるが、短時間だしそれもまた良し。
こうして短いながらも観光列車の旅を堪能?して、あっという間に七尾到着。最後尾に後ろ向きに座っていたので、実は車内の様子を全く観察していないのは我ながらぬかった(^_^;) 七尾はJRの駅でありのと鉄道の窓口は無かったので硬券は買えないようであった(あんまり詮索する時間もないのであった)。
ところでここまで全く触れていないが、昨日大阪で大地震が起こって関西の鉄道網がマヒしている模様。ここ七尾からも大阪行きの特急が発車しているが、影響を受けているのかどうかはよくわからなかった。