順法闘争

東京駅の自販機で「売り切れ」続々発生も「頑張れ!」「もっとやれ」の声 背景にサントリーグループの残業代未払い問題」…なるほどこんなこともあるのだな。東京駅の自販機の売り切れ表示は、自販機に商品を詰める仕事をしている従業員の「闘争」であったと。普通、東京駅みたいな大きな駅の自販機が売り切れになってるなんて滅多にないから異常に気が付くわな。
この「自販機に商品を詰める仕事」をしている会社が残業代を全額払わないことで労働基準監督署から是正勧告も出ているという状況で、労働者たちは「休憩1時間取得」「残業拒否」「マニュアルの厳守」といった規則をきっちり守って仕事をする、という挙に出た。
これが順法闘争で、規則が守られていない会社でこれをやると業務が滞って正常に業務ができないが、正しいことをやっているので会社の方も処罰がしずらいという矛盾を突く作戦である。
かつて国鉄労働争議がもっとも激しかったころに労働組合はストの他にこの順法闘争もやっていて、規則通りに働くと列車ダイヤが守られなくなり大幅な遅延や運休が続出だったそうな。
21世紀の世の中でこのような昔の戦法を取る労働組合が現れたというのは驚きだ。会社と従業員の関係もだんだんと昔に戻っていくのかもしれんな。