ノシャップ岬はちょっと地味

オロロンラインの雄大すぎる景色を思う存分に堪能して稚内市街に入ると、稚内がなんだかとっても都会に見える(^_^;) 今日一日ずっと人家もまばらなところばっかり走っていたので、駅は無人の豊富市街も都会に見えたし、稚内は大都会に見える。南稚内駅に着いたのは17時ごろであり空はだいぶ暗くなってきた。無事に乗車券をゲットした後はもう一走り、そのまま道路を北上していって稚内駅も過ぎてさらに北上するとすぐにノシャップ岬である。
実はこのノシャップ岬は今回初めて訪れる観光地であるが、観光地としてはいまいちパッとしない印象が。市街に近すぎるからありがたみが薄いのか?行ってみると風がビュービュー吹いてて寒い寒い。店も閉まってて何もないので、他の訪問者も写真撮ってすぐ退散する感じ。私も写真撮る以外にすることはないので早々に退散したが、夕暮れ迫る海の向こうに樺太が見えたのは印象的であった。
市街に戻って車を返す前にもう一カ所訪れた。それは旧天北線声問駅跡である。私が中学生の時に初めて稚内を訪れたときは、急行利尻で早朝に到着した。それから天北線音威子府行きが出るのが3時間後、ということで時間を持て余したので、一本前の天北線声問行きに乗って一往復して時間をつぶした。声問では一時間程度時間があっただろうか、その間ひたすらヒマなので周囲を歩いたりいろいろやったので30数年ぶりに訪れてやろうと思ったのだが…
iPhoneのグーグルマップで声問駅跡を検索すると国道238号線のすぐ脇をさした。どうやら、天北線跡は国道238号線に転用されたようである。国道は4車線の立派な道路であった。そしてすでに日没後の真っ暗な中で声問駅跡、とグーグルが教えてくれたところに来たが何もなかった…
帰りしな、国道から不自然に分岐する道があったので入ってみるとそれが天北線廃線跡であった。道路は市街地を進むが一部の建物が道路を背にして建っているので線路跡とわかるわけだ。道路は宗谷本線とぶつかる手前で終わっていた。天北線が廃止されて30年、痕跡はもう少ない。