岩国空港には驚きがいっぱい

徳山駅で昼食を取り、周ニャン市役所仮庁舎で今年もトイレを借りた(^_^;) それから用事を済ませた。徳山を訪れる用事は今回が最後ということになった。ので、これまでの歴史を振り返りながら、最後にかみしめるように味わって帰りたいと思う。
帰りも乗車予定の列車が出発する5分前に駅に到着したので、徳山駅を味わう暇も無かった。建設中の駅ビルは既に形を成しており、来年来た時には開業しているだろうなと思っていたが、それを見ることも無くなった。初めて来た時には旧駅ビルが使用停止になっていた。それから来るたびに駅ビルが無くなったり東西通路が完成したりと徳山駅の変遷を見てきた。最後まで見られないのは残念だが仕方がない。
徳山から山陽本線岩国行きに乗車、車両は115系2扉車だ。しかし4両もあるのに車内は混雑しており座席確保が危ぶまれたが、帰りは同行者もいたので2人分の席をなんとか確保。ずっと話しながらだったので1時間強の時間も苦痛ではなかった。それにしても、終点の岩国までほとんどの客が降りない。時刻表を見たらこの列車は下関発だった。おそらく乗客の大半は18きっぱーなんだろう。
岩国駅からは空港までふたたびバスを利用する。バス乗り場に乗車券の自販機があったが、回数券をちぎった奴を名刺の箱みたいなのに入れてるだけだった。200円の乗車券を買うと回数券が2切れ入っていた。うーん、なんだこれは(^_^;)
岩国空港に着いたのは結局搭乗予定の飛行機が出発する30分強くらい前で、あまり余裕が無かった。コンパクトな空港なのですぐに出発ロビーに行けるから問題は無いが。しかし、今回もまた出発予定が10分遅れるという。さらに、搭乗後のアナウンスでは羽田空港の管制から空港混雑のため離陸時刻を指定され、さらに20分ほど岩国で待たされることになった。最初の時と全く同じシチュエーション、これで岩国空港を利用した3回の機会ですべて大幅遅れである。
しかし岩国空港には他には無い魅力がある。それは軍港だということ。前回は滑走路脇で待機中に戦闘機が3機次々に着陸するレアな出来事に遭遇して凄く楽しかったので、今回も同様のサプライズを期待したが今回はそれは無かった。しかし滑走路までの移動中にいろいろな軍用機が見られる。
コンパクトに翼を折りたたんだプロペラ機が整備を受けている。折畳式ということは艦載機なんだろうか。後で写真を拡大して見ると、屋根にでっかい円盤のレーダーを搭載しているので、早期警戒機E-2だろうと思う。
テントみたいなビニールの屋根の下では数機の戦闘機が整備や給油を受けているようだったが、テントが邪魔で形式はよくわからない。きっとマニアなら機体の一部分を見ただけでアレだとわかるのだろうが。岩国にはF/A-18F-35がいるそうだが、撮った写真を見たところでは、両方とも写ってるようである。あと、4発プロペラのでっかい輸送機が滑走路を移動していたが、これはC-130と思われる。C-130には派生機がたくさんあるが、多分最新型のC-130Jというやつかなあ、と。
自衛隊飛行艇(色の薄いのと濃いのがいたので、US-1とUS-2か)やヘリコプター、屋根にこぶの載ったプロペラ機もいた。プロペラ機はP-3Cというやつだと思うが、屋根に載せたコブが黒いの2つのやつと白いの3つのやつの2機がいた。
まあそんなこんなで飛行機マニアでもないのにいろいろな飛行機を見てコーフンを隠せないわけだが(^_^;)、岩国空港の醍醐味を味わって喜色満面。だが、真のサプライズはこの後に起こった。
やっと離陸時刻が来て飛行機は滑走路上に出た。その時、外を見ていてあり得ない光景を目にする。向こうの方の岸壁脇にずいぶんたくさん消防車が出ているが、消防訓練でもしているのかと思っていた。しかしよくよくみると…あああ!なんかヘリコプターが横転している!!!! 消防車は事故処理のために出ていたのか。後でニュースを確認するとこんな記事が⇒「自衛隊ヘリが横転、4人軽傷 岩国基地」…これによると、自衛隊のヘリコプターCH-101が訓練中にバランスを崩し横転、ローターを地面に叩きつけながら落っこちた模様。なんということだ。国民の貴重な財産が…死者が出なかったことは幸い。訓練だから、こういうこともあり得るのだろうけど。なおCH-101は自衛隊が運用しているが、南極観測船「しらせ」の搭載機だそうだ。軍用じゃないってこと?
岩国空港を離陸した飛行機はまた瀬戸内海の美しい景色を下に見ながら上昇、しかしすぐ雲に入ってしまった。用事もこれが最後とは残念やのう。