DD54伝説(笑)

悲運の機関車DD54(1) 故障などトラブル続きで短命に」…両丹日日新聞という地方紙の、地元の元運転士等に取材した「DD54伝説」三部作である。二日目は「悲運の機関車DD54(2) トラブルに備えお召し列車2両でけん引」、三日目は「悲運の機関車DD54(3) 運用中に部品交換」である。
DD54と言えば推進軸折損で有名な大失敗機関車である。C54、ED54、EF54と並ぶ「不遇な54形機関車シリーズ」の一員でありもっとも有名(悪名高い?)。しかしスタイルの優美さは折り紙付きで鉄ヲタどもの人気は高い。失敗機関車なだけに現場の苦労は並大抵のものではなかったようで、取材に応じた機関士や整備士の方たちも話すネタが尽きない感じ。
鉄ヲタは表面的なところしか見ないので、寝台特急「出雲」の牽引機として活躍した姿や、お召し牽引機に指定された一世一代の晴れ姿なんかを印象深く覚えているわけだが、その裏には壮絶な苦労があったとは。
DD54は昭和51〜53年ごろに全廃ということで私がヲタになった時は廃車となっていたので、実際に見たのは数年前に大阪の科学博物館が最初。なのでどういう動きをする機関車か知らなかったわけだが、「エンジンがものすごい轟音」とか聞くとやっぱりエンジン音を聞いてみたくなる。もうエンジンはかからないだろうが、1両だけでも実物が保存されたのは他の54形機関車と違い幸いなことだった。