仙石東北ラインで新線乗り潰し

用事は午前中に終わり、仲間と昼食を取りに行くことになった。用事の先は私が宿泊したホテルのすぐ近く。そして昼食は用事の先のすぐ近くの「利休」と決まった。…昨日食べに行った、全く同じ店だよorz 仕方がないので牛タンシチュー定食にした。シチューもうまい。
さて仙台に来たからには、前回チャレンジ失敗した仙石東北ラインに乗るしかない。仙台駅に行くとちょうどいい時間に快速石巻行きがあったので迷わず乗る。ハイブリッド気動車HB-E210系の4両編成、3扉セミクロスシートの近郊型である。ちょうど海側ボックス席進行方向窓側がゲットできたので最善である。
快速と言いつつ東北本線内は塩釜まで各駅停車である。気動車とは言えモーター駆動なので電車のような走行音がする。が、時々エンジンが起動して発電を始めるため、思い出したようにエンジンの咆哮が聞こえる。なかなか独特な走りっぷりである。
車内にハイブリッドモニタというものがあり、今エネルギーがどのように流れているか図で表示されている。これってプリウスについてるモニターと一緒やね。ちょっとあからさまな気もするが、新幹線の車内にスピードメーターがついていたり、青函トンネルを通る快速「海峡」の車内にトンネル内のどこを走っているか表示されるモニタがついてるのと同じか。
塩釜を出たらいよいよ私の今日最大の目標である「渡り線」に向かう。東北本線仙石線が並走する場所に渡り線を作って相互に乗り入れできるようにしてある。東北本線が交流電化で仙石線は直流電化である。なので、渡り線は非電化となりここを通る車両はハイブリッド気動車となったわけだが、交直流電車にならなかったのは、渡り線に十分な長さの「死電区間」が取れないからだそうな。
実際に乗ってみると、渡り線に入る前にいったん停車し、ゆっくりと渡り線に進入し、仙石線との合流の手前でさらに停止。すると、前から仙石線の電車が走ってきて、それが通り過ぎてから仙石線に合流。
交直流電車の場合「死電区間」はノンストップで通り抜けなければならないので、こんな風に途中で止まったら発車できなくなる。そういうわけでここに気動車が投入されたというわけだ。
この渡り線、東北本線の塩釜−松島間にあるということになっているが、実際には松島駅のすぐ南にあった。なので、塩釜からだといつまでたっても渡り線に着かない。塩釜−松島間は10㎞も距離がある。北海道以外でこの駅間距離は結構珍しい気がする。だから「いったいいつ渡り線を走るのか」と悶々としてしまった。
…まあ、敢えて調べないで行ってドキドキするってのも一興なので、最近はこんな感じ(^_^;)