特急「しおかぜ」に乗って

さて、今日も朝からくそ暑い岡山駅にて、特急「しおかぜ5号」に乗車。JR四国の特急電車に乗るのは久しぶりのことだ。振子電車8000系はもうベテランの域に入った電車で、最近8600系なる後継車も誕生したが、乗った感じでは劣化は感じない。お盆の帰省ラッシュに対応して8両まで増結しているが、Uターンラッシュとは逆向きになる下り5号については空いていた。
昨日のうちに指定席券を購入していたのだが、残念なことに私の席は四国島内では山側だ。しかも南側になるので直射日光が暑い。しばらく我慢して座っていたが、やはり山側より海側の景色が圧倒的に良い。ので、空いてる座席に移動した。車掌には「(空いてるから)席変えておきます」と言ってもらった。車掌も指定席の発売状況はある程度把握できるようなので柔軟に対応してもらった。
ああ、それにしても予讃線を乗るのは一体何年振りなのか。社会人になってから乗った記憶がないので、また四半世紀ぶりくらいになるのだろうか。瀬戸大橋線を昼間に乗るのも実に久しぶりのことだ。話はどんどん戻っていくが、宇野線大元駅など一部区間で高架化されていた。おかげで大元駅から伸びている岡山臨港鉄道の廃線跡がはっきりと見渡せた。
そして瀬戸大橋からの景色は抜群である。橋自体がかなりすごい構造物で、その存在に威厳を感じる。宇多津には特急「いしづち」が待っていた。新型8600系の2両編成だ。…と思っていたら「いしづち」が先に発車してしまった。
時刻表を見たら、今日の「いしづち」は多度津行きとなっており、多度津まで「しおかぜ」に先行するダイヤになっている。通常は「いしづち」は「しおかぜ」に併結して松山まで行くダイヤになっているが、盆暮れ等の多客期に「しおかぜ」が増結されると「いしづち」は多度津まで別途運転となり、高松方面からの客は乗り換えを強いられることになっている。
予讃線は基本的に海沿いを走るので景色はとても良い。そこを特急で爆走しながら、昔四国を乗り潰しした時を思い出した。昔は、高松から松山まで普通列車で5,6時間くらいかかったなあ。ものすごく遅かった。昔は高松から宇和島までの夜行列車が成立したほどだった。今は「しおかぜ」で岡山から松山まで2時間45分。…まあ、それでも時間かかってるけどね(^_^;)
今治を出たところで、今まで見たことなかった景色を発見。しまなみ海道につながる巨大な橋である。そうか、こういう風に変化したのか。四半世紀乗らないといろいろ変わってるな。
そして終点の松山に到着。宇和島行きの特急「宇和海」と同一ホーム乗り換えができるのだが、「宇和海」は「しおかぜ」が停車している同じ1番ホームの宇和島よりにゆっくり近づいて停車した。当然ながら、双方から乗り換える乗客で1番ホームが錯綜する。いやー、久しぶりの松山。ここもくっそ暑いぜ。