一畑電車を存分に楽しむ

仕事はつつがなく終わった。こちらの思い通りの結論に至ってしてやったりの気分。そして、想定通りの時間内に終わったのでこの後もたくさん時間がある\(^o^)/
他のメンバーとは松江駅でお別れして一人松江市交通局バスに乗る。当然、行き先は一畑電車松江しんじ湖温泉駅である。が、バスは若干遠回りして市役所経由でやっと駅に到着。急いで駅に行き、次の電車の時刻を確認。…16時50分。あと約40分あるorz
よくよく見ると前の電車は16時9分発ではないか。私が駅に着いたのは11分だからわずか2分差で間に合わず。くっそ、バスがもっとシャキシャキ走ってくれたら間に合ったかもしれんのに。
仕方がないので駅構内をじっくり見物。まず切符を買わんとな、と窓口に行ったら…貼り紙に「乗車券を車内補充券(車補)で売ってあげる」と書いてある。これはなんぞ?
一畑電車のワンマン化により使用しなくなった車内補充券の有効利用と鉄ヲタ向けの増収策ということらしい。また鉄ヲタから金巻き上げようという魂胆だな!よし、全力で乗ってやる!!\(^o^)/ というわけで即座に車補での発見を希望。駅員が車補の束を持ち出してきて昔懐かしい穴あけタイプのハサミでパチンパチンと穴を開けていく。
そこまではスムーズだったが、ミシン目から切り取る段になって苦戦。慎重すぎてなかなか切り離せないようだ。やっぱ、切り離しに失敗してキップ破いて鉄ヲタに怒られたりしたのかなあ。車掌だったらその辺全く頓着無しにバシッと切り取るが。こうして思いがけなく車補ゲット。ついでに硬券入場券も買ったが、この駅のはすでに数枚持ってるはず。
ホームには元南海ズームカーが停まっていて次の電車はこれらしい。遠目に見てもボロボロだが、許す。もうすぐ引退するはずなのでお別れ乗車としては上出来である。先頭車の運転席真後ろのポジションをゲットして前面展望を楽しむが、この電車は一畑口でスイッチバックするのでそこまでのお楽しみである。それに、一畑の場合は正面よりも進行左側の宍道湖の風景の方がずっと見ごたえある。
次の駅は松江イングリッシュガーデン駅だが、以前はもっと長い「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」という駅名であり日本一長い駅名であったが、美術館の名前が変わったので駅名も変わらざるを得なくなり日本一の座から転落した。しかし元々の駅名は古江である。古江でいいじゃん。短くて覚えやすくて。
その古江ならぬ松江なんたらガーデン前で行違った電車に目を奪われた。あれはなんぞ?見た目は急行色?と言っていいのか知らんが特別カラーの青と白と黒の3色カラーである。車内は確か転換クロスだったはずだが、なぜか車内が木の座席になっていてでっかい衝立までできている。あれってもしかしてミトーカ?
よくわからんまますれ違って出発。あの車両は終点で折り返して次の出雲市行きになるはずである。今乗ってる電車を降りればあれに乗れるな。
雲州平田駅で途中下車。一畑の乗車券は一畑口と雲州平田は途中下車可能である。ここで降りたのはさっきの木の電車に乗るのもさることながら、この駅だけ硬券入場券を持っていなかったのでそれを買うためである。つつがなく入場券をゲット、次の列車までまた40分あるので駅前をブラブラ散策しつつ列車を待つ。
そしてあの列車に乗った。前面には「しまねの木」と書いた変なヘッドマークを付けていた。しかし、これはすごい車内だ。片側が4人掛け、反対側は2人掛けのボックスシートになっている。座席は木製、内壁は妻面も側面も木、網棚も木。座席にはでっかい衝立がついていて、まるで居酒屋の個室みたいなプライベート空間になっている。完全に観光客向けの仕様だが、普通に通勤通学列車に充当されている。
この、青と白と黒の車両(5000系)は2編成あるがもう1編成は転換クロスシートのままだった。先に乗った元ズームカーといい、私は運がいい。電鉄出雲市まで短い時間ではあったが十分に堪能した。