いきなり荷物列車

北海道新幹線の車両は「荷物輸送」に使える!」…おいおい、いくら北海道新幹線がガラガラ必至で赤字の可能性大といって、いきなり荷物列車にするのはどうかと思うぞ?10両中1両を荷物車にして函館の鮮魚などを輸送するという案(それ荷物ちゃうで貨物や)だが、現状では寝言は寝て言えレベルから上昇できてないように思う。
「毎日、東京行きの始発便と最終便の2便について、車両1両を荷物輸送用に改造したものに替え」だそうだ。ということはその2本については特定の編成を限定運用するってことか。それが一番、JRにとっては嫌なことだと気づかんか。列車ダイヤが乱れた時とか、こういう限定運用があるとダイヤを元に戻すときの障害になる。JR北海道所属のH5系がJR東日本E5系とほぼ同一になったのも、両者で完全に共通運用するためだ。
それに、荷物輸送用の特別な編成が始発と最終便以外の運用に入った時は荷物室どうするの?空っぽのままか?空なら、その分減少する旅客収入をカバーするほどの荷物運賃を設定しなければなるまい。すると結構高額になると思うよ?あんまり高額になったら利用が伸びないわな。飛行機に載せた方が早い。
もしかしたら、かつて存在した「キハ20 600番台」他のような「簡易郵便荷物車」みたいにするのか?簡易郵便荷物車とは輸送量が少ないローカル線向けに1両の中央をアコーディオンカーテンで仕切って半分を客室、半分を簡易な郵便荷物室に改造した車両。郵便・荷物がないときはカーテンを開けて全室を旅客用にできるというものだ。
この手の車両は士幌線でキハ22 600番台に乗った。木次線でキハ20 650番台を見たこともある。いずれも車両の半分が普通のボックスシートで荷物室になる部分がロングシートという結構変わった車両だった。
しかしそれを新幹線でやるか?まずロングシートにはできない(^_^;) でもロングにしないと荷物載せるスペースが確保できない。それに、想定される荷物が鮮魚などの海産物となると車内が魚臭くなって1両まるまる駄目だぜ。
そういうわけで素人がちょっと考えただけで実現可能性がどんどん減っていく。かつて東海道・山陽新幹線に存在した新幹線レールゴーサービスにも言及しているが、あれがなぜ廃れてしまったか考えるところから始めよう。
…と思ったら、JR東日本が実にひっそりとレールゴーサービスをやってるらしい(^_^;) 現状では東京と仙台・盛岡・新潟の間でしか使えないそうだ。じゃ、それに新函館を追加してもらうか。JR北海道も関係してくるし、簡単にできるとは思えんが。