寝台新幹線があの国に

寝台・座席両用の高速鉄道「D321」が運行」…あの中国で新型の寝台座席兼用高速車両の「D321」形がデビューしたとのこと。新型ということは旧型もあるようで、2008年から運転しているらしい。記事によると「下段のベッドは引き出し式になっており、簡単に座席に変えられる。夜間は寝台列車として運行し、日中は座席車両として利用できるため、車両の利用率が大幅に上昇した」そうだが、これはまるまる日本の581・583系のコンセプトと寝台の構造ではある。16両中13両が個室寝台とあるが、昼に座席車として使うようなのでコンパートメントのような気がするがどういう構造なのだろうか。
日本にも大昔には寝台新幹線の構想があって、相生駅はそのために作ったとまで書いてるものもあるが(でなければあんなところに新幹線の駅はできんよな(^_^;)、結局は実現せず。しかし中国は広大なので寝台列車を運転しても十分成り立つような距離を走る列車もあるし、中国では輸送力の増大に車両や線路の増強が追いついていない現状があるようだ。
それはまさに、日本に583系ができた時と全く同じ状況。だから、中国にも583系のようなものが出てくるのは自然な成り行きかもしれない。ということは、その将来も583系と同様なものになってしまうのかもしれない。すなわち、昼間の座席がBOX席となり特急用としては一等劣るとみなされて乗客の不評を買い、航空路線の成長により寝台列車の需要が減ると真っ先にリストラ、とか。