おっしゃることはもっともですが

長崎新幹線は「全線フル規格」で進めるべきだ」…そらそうだ。それができれば誰も苦労はしない。できないからフリーゲージトレインなどというキワモノをあてにするしかなく、それすらできないでいるので暗礁に乗り上げているわけだ。
というわけで長崎新幹線フリーゲージトレインの長期耐久テストが頓挫して今後どうしたらいいかわからん状態。九州新幹線と同じように先っぽの方から見切り発車で作り始めるという戦法を取ったはいいが、未だに佐賀県内の建設計画はまとまらず、最悪の場合武雄温泉で在来線と乗り換えるというショボイ結末になりそう。
九州新幹線でも新八代で同じことやってたのでいいじゃんという話もあるかもしれないが、博多−長崎間は博多−鹿児島間より距離が短い。そこで一回乗り換えは面倒だ。いっそ在来線でいいから直通してくれよと思う。つまり、新線建設中の武雄温泉−長崎間は狭軌を敷いて狭軌新幹線にすればいいんじゃないかと私は思う。
それはそれで狭軌新幹線の技術開発をする時間がたっぷり必要で、現実的な解ではないかもしれない。が、在来線を標準軌に改軌するミニ新幹線方式はもっとナンセンス。なんとかして全線フル規格で作るのが最善だが、無理なら狭軌新幹線が一番金がかからない気がするけどなあ。
長崎新幹線建設のすったもんだはWikipediaにも細かく記載されているが、凄く大雑把に言うと佐賀県がケチなせい(^_^;) もうちょっと細かく言うと沿線自治体(沿線でないのもあるが)の江北町肥前山口)と鹿島市が障害になっていた。新幹線ができると特急「かもめ」が廃止されるが、特急が止まらなくなる肥前山口肥前鹿島が反対しているわけだ。
後に鹿島市は反対派から降りたが江北町の方はいまだに反対しているらしい。肥前山口には多くの特急列車が停車するが、それは長崎行きと佐世保行きの分割併合のためで、肥前山口には何もないから分割併合しないなら特急を停める理由が無い。江北町は思い上がりが激しすぎるのではないか。
それなら江北町を通らないルートに変更したらいいんじゃね?と思いながら地図を見ていてひらめいた。北に大回りして小城・多久を経由して武雄温泉に行けばいいんじゃね?佐賀から武雄温泉まで大きな市は無いが多久は昔からの街。沿線人口はこっちの方が多いぜ多分。
実はそのルートには既に高速道路があったりする。長崎自動車道鳥栖から山沿いに西進するため佐賀の市街地はスルーして小城・多久・武雄を通って長崎県に抜けていく。あんまり佐賀が文句ばっかり言うなら、いっそ新幹線も同じルートを使ったらどうか。佐賀平野はすごい真っ平だが、ああ見えて軟弱地盤のために建設費がかさむらしい。じゃあ山のふもとに作っても大差ないな。
妄想はこのくらいにしておいて、佐賀県が消極的なのは長崎新幹線佐賀県にもたらすメリットが少ないのが理由とか。よりにもよって長崎県のためになんで軟弱地盤の工事で多額の費用を計上しなきゃならんのかというわけだ。だから、佐賀にもたっぷりメリット有りますよとアピールするのが大事かと。
記事によると、全線フル規格で建設したら、博多−佐賀間は22分で結ばれるらしい。佐賀から福岡に通勤できますよ!というアピールはどうですかね。もっとも、これでは佐賀の福岡植民地化がますます進行するが。