神社巡り

何か知らんが昨日から天気が良くなっただけでなく急に暑くなった。7月も半ばだから当然ではあるが、急に来たのでちょっと困った。そんな中、せっかくの休日なので久しぶりにお出かけ。嫁が瀬織津姫命なる神様に興味を持ち、それが祀られている最も近い神社ということで、東京都多摩市・聖蹟桜ヶ丘にある小野神社まで行ってきた。
関東の東側から西側に行くのは結構骨が折れるのだが、昼過ぎに出発すると高速道路はすっかり空いており、千葉県北西部から中央道国立府中インターまでたったの1時間で行けた。ああ、いつもこんな感じなら関東の西側に行くのが楽しいのに。
小野神社は武蔵国の一ノ宮ということだが、訪れてみると結構、寂れたとは言わないが地味で建物も少ない感じ。一ノ宮というと他国ではかなり大きくて繁盛(と言うのか?)してて参拝客も多いイメージだが、ここはちょっと大きいが普通の神社っぽい。
武蔵国の場合、埼玉県大宮の氷川神社と「どっちが武蔵国の一ノ宮だ?」問題があるようで、資料によってどっちが一ノ宮か記載が異なる。時系列的に見ると氷川=1と書いた資料が後になるようで、一ノ宮の地位が小野⇒氷川に移ったということのようだ。小野神社が今では地味目な神社なのは相対的に地位が低下した結果かもしれない。
しかし、滞在中にもパラパラと参拝客が来ており、しかも近所の人たちらしく神主さんと親しげに会話している。地味でも地域密着でしっかり根付いているのだろう。嫁も雰囲気が良いと気に入ったようである。
小野繋がりで、町田市にある小野神社にも行った。ここは聖蹟桜ヶ丘から30分くらいで行けた。多摩の祭神は古代の神様だが、町田の祭神は平安時代の実在の人物、小野篁である。
学校で習う歴史では飛鳥時代小野妹子から平安時代前半の小野好古くらいまでは貴族の小野氏がパラパラ登場していたが、それ以降フェードアウトしたのを不思議に思っていた。その後、小野氏は武蔵国に転居して、数代後に横山氏と名前が変わったのであった。
で、転居してきた小野氏が先祖の有名人・篁を祀ったのが町田市小野路の小野神社である。こちらも小振りで小山の上に静かに建っていたが、見晴らしも良くて雰囲気は悪くない。交通の要衝であった小野路の道路を見下ろす位置にあって、軍事的にも重要だったかもしれない。戦国時代にここら辺で戦争があった時に山内上杉軍に神社の鐘を持って行かれたというエピソードがある。
神社巡りはそれくらいにして、ついでに昔住んでいた所に行ってみた。学生時代、多摩ニュータウンの西端である八王子市柚木地区に住んでいたのである。私が住んでいた頃は森を伐採した禿山が向こうの向こうのそのまた向こうまで延々と続いていたヒドイ未開地だったが、あっという間に家だらけになり、今は木々も大きく育って立派な住宅街である。
そんなすっかり変貌した街並みや、一方で昔と変わってない大学の建物などをひとしきり見物してようやく帰途についた。しかし…ここで関東西側の悪癖に苦しむこととなる。住んでいる人の数に対して道路が貧弱すぎるのである。つまり、渋滞が激しい(T_T) 中央道で9km渋滞という表示を見て急遽国立府中インターから上がるのを中止して国道20号を行ったが、こっちも混んでいるので東八道路という謎の道路に転進。この道路、名前から言って東京と八王子を結ぶつもりだったのだろうが、昔も今も中途半端な普通の都道である。しかしここも混み気味で、高井戸からようやく首都高に上がったところで2時間くらい使った。
首都高も当然のように混んでおり、4号新宿線は渋滞なしだが常磐道に抜ける通り道は都心環状内回り・外回りも中央環状外回り(池袋方面)も全部渋滞中。仕方がない、ここは今年全通したばかりの中央環状内回りを使おう。西新宿ジャンクションからから大井、湾岸線を通って小菅ジャンクションへと遠回りする。ご存知かと思うが、中環の西側はほとんどがトンネル。西新宿ジャンクションのかなり高い高架から地下奥深くの本線トンネルまでひたすら坂を下り続けるのはさながらジェットコースターのようだ。
そして本線がまた右に左にカーブの連続で勾配もある。道が空いているからいいけど、混んでたらここスゲー怖いだろうなあ。トンネル内が妙に煙っているのは、防暑対策として天井からミストを噴霧しているから。ということはここが渋滞すると灼熱地獄になっちゃうのかな?怖い怖い。
そんな緊張感の高い中環を通り抜けて大井ジャンクションから勝手知ったる湾岸線に出て千葉にGO HOME。遠回りしたが渋滞は見事に回避した。回避したけど、時間的にそっちの方がより速かったかというと、ちと微妙な気が(^_^;) 渋滞にまかれてイライラするより遠回りした方が精神的にずっと良いので、これで良いのだ。