いすみ鉄道新車が古すぎてワロス

昭和レトロな新型列車がやってきた 千葉・いすみ鉄道」…一瞬目が点になった。いすみ鉄道がまたどっかからキハ20を買って来たのか?よく見るとキハ20系にそっくりな新車だった。バロス\(^o^)/
JRから旧型車を買いこんで観光列車にしているいすみ鉄道は、新車の前面デザインも旧国鉄チックに変更して鉄ヲタどもの失笑を買っていたが、前面はレトロ調でも側面デザインはごく最近の地方線向けディーゼルカーのスマートなもので、そのミスマッチぶりがまた妙な味を出していた。
どうやらそれでは満足できなくなったようで、今度の新車は前面はもちろん側面も昭和チックなユニット窓にし、塗色もいすみ鉄道の黄色ではなく国鉄標準色に塗ってきた。その結果、一見キハ20に激似。でもよく見ると全然違う。前より一層ニセモノ度が上がっていい感じだ。
さすがのキハ20系もJRでは全滅、他の鉄道に渡ったものも水島臨海鉄道ひたちなか海浜鉄道を残すのみ、か。ひたちなか海浜鉄道にはキハ22の同型車も数両いるが、キハ20タイプを所有する最大の鉄道は、実はいすみ鉄道とレールが繋がっている小湊鉄道である。
小湊鉄道は所属全車がキハ20と同タイプで、昭和30年代から使用しているリアルなレトロ。そして小湊の車両は置き換えの噂が全く聞こえてこない。いすみ鉄道はレトロチックで売っているが、線路の向こう側に本物のレトロがある。今やテレビCMやドラマ等で出てくるローカル線は小湊鉄道であることが非常に多くなった。車両だけではなく駅も風景もすべてがレトロで東京から近いため使いやすいのだろう。
それに対抗しているわけではないだろうが、いすみ鉄道の試みは面白いと思う。イモなデザインだが、保守的な鉄ヲタには妙に変な形やカラーなのよりはなじみやすい。