ここはどこ?

そんなことを考えつつ、バスは大分駅前の降車場に近づく。バスは大分インターを降りた後、大通りの大道バイパスには向かわず謎の細道を通り春日町で国道10号に出て駅に向かう。そして右折して駅前に到達するのだが…
目に入った景色を見て絶句。ここはどこ?自分がやってきた場所が理解できなかった。
目の前にあるのは巨大な城壁のような構造物。ショッピングモールである。壁面にはユニクロだの東宝シネマズだのH&Mだの東急ハンズだの看板が出ており、まるで東京にいるかのようである。一階にはお馴染みのスタバがあり、ダイハツの車も展示されており、全く近代的なショッピングモールである。
そしてその隅っこに目立たなく「大分駅」と書いてある。これはなごうかたなき大分駅ビルである。
たとえとして適切かどうか自信ないが、この感じはJR京都駅ビルの巨大構造物を思わせる違和感である。大分についにこんなものが…大分には似あわないと言ったら失礼になるが、この違和感はどうだ。私はバスを降りた後、しばらくビルを見上げて立ちすくんだ。いやー、時は流れたな。
同じバスに乗っていた営業と飯を食いに行く。駅から続く商店街を歩いたが以前より人が増えたような気がする。他のメンバーも商店街に活気が出てきたと評しており、客先の人も同様なことを言っていた。大分駅の巨大ビル開業により駅周辺に人が戻ってきて、近くの商店街にも良い影響が出ているようだ。とりあえずこの再開発は大成功となりそうである。