JR東日本のプロジェクト第二幕

気仙沼線のバス輸送、全線に運行拡大 6月27日から 」…来た!JR東日本の線路抹殺プロジェクト第二幕。北半分が大地震で被災して以来バス代行となっている気仙沼線で、南半分も含めた全線でバス代行を行うという決定。そうして「ホラ、鉄道よりもバスの方がよっぽど便利でしょ?」という実績を積み重ねて鉄道を廃線に追い込む長期計画。
第一幕は被災した線路を復旧させないでバス代行を続けて、沿線住民にやがて線路復旧を諦めさせる手口。既に岩泉線で作戦成功しており、三陸大船渡線気仙沼線の被災区間以外に只見線の一部でも作戦継続中である。
そして第二幕。被災はしていないが鉄道からバスに切り替えさせる強権発動と来た。気仙沼線は3分の2くらいがバス代行となっており確かに中途半端で不便な感じはするが、それで線路を復旧させるのではなくバスにするところがやる気のなさを感じさせる。バス便を増やす一方で列車を減らしていくことになると思うが、そのうち列車は申し訳程度に一日2本とかになって誰も使わなくなって最終的に廃止、という戦略だろうと想像。
第一幕の変形として、山田線の被災区間を3年以上も放置して線路復旧圧力に抵抗した挙句、三陸鉄道に肩代わりさせるという作戦も成功した。もっとも手切れ金代わりの線路復旧費用の他に赤字補填の資金も充実させる太っ腹で移管させやすくした。
同じ東北でも石巻線の女川や仙石線の被災区間は真面目に復旧させており、常磐線の被災区間も少しずつ地道に復旧作業中である。列車かバスかの境目だが、乗客が多いか否かとか、災害復旧費用の負担額とかで決まるのだろうか。今バス代行にしている区間は乗客数がもともと少なかったところで、「どうせ客いねーし」と言われると確かに返す言葉はない。ただやり方がストレートではなく姑息な感じがするのが残念ではある。