とにかく香川を巡る

そんなこんなで順調に高松空港に到着。バスで市街に出て、昼飯を食うため商店街を歩き回った。何度もうどん食っているので今回はうどんは回避したい。実は昨晩うどん食ったばかりだし…
だがうどん店以外に入りたい店がなかなか見つからない。夜開いてそうな店は多いが当然そんな店は昼は閉まっている。しばらく歩いていると天下一品を見つけた。わざわざ高松まで来て天一。…まあいいか。
仕事はつつがなく終了し、お客さんのビル前で他の人たちと別れていよいよ単独行動。まだ日が高いので、まず真っ先に瓦町駅に直行。琴電長尾線で長尾まで行き、そこから志度に出て琴電志度線で戻ってくるというルートを思いつきで乗ることにした。
下調べすればいいが面倒なので一切調べずとにかく長尾行きに乗車。長尾線に乗るのは四半世紀ぶりくらいと思うが、相変わらず始めから終わりまで田んぼと民家が混じり合う郊外を淡々と走る感じ。途中駅が高架化されたこととか、近くを高速道路が通ったことが変わったところか。
終点の長尾に着いて、バス停を探そうとしたら…駅前に無いな。前回来た時は即折り返したので駅周辺のことは覚えていない。うーん、無いはずはないよなあ、と思いながら駅前の道路を歩いていると、向こうの方に立派なバスターミナルが見える。やっぱりあるじゃん!
そのバスターミナルは大川バス本社であった。そうか大川バスって本社は長尾なんだ。それにしても閑散としているな。と思いながら時刻表を見ると…長尾と志度を結ぶバスはさぬき市のコミュニティバスだそうだ。嫌な予感…市がバス事業者に委託して運行するコミュニティバスの類は、本数が多いのもあるだろうがたいていは一日数本の申し訳程度にはしっているだけの存在であることが多い気がする。そしてそのバスも一日4往復しかなく、最終は既に出発した後orz
うーん、他に交通機関は無いなあ。すごすごと瓦町に戻るしかないのか。Googleマップを見ると、最寄りの駅はJR造田駅で、距離は3.6?と出た。まあ歩けない距離ではないが…
悶々とした末に、結局タクシーに乗った。ああ、タクシーなんて最終手段だよな。安易に使いたくない(高いし)が、金より時間を取ってしまった。歩くと一時間近くかかる距離をタクシーだと10〜15分くらいで行ってしまう。その短い時間でタクシーの運ちゃんから面白い話を聞いた。四国ではお遍路さんが有名だが、88か所全部をタクシーで巡る7泊8日ツアーなんてものがあるそうだ。40万円くらいかかるらしい(-_-;) それでも、全部自分で歩いて回るよりも安く上がるとのこと。歩くと毎日民宿などに泊まらないといけないので、最もコスト高になるようだ。ちなみに長尾には第88番札所の大窪寺がある。つまり終点である。
JR造田駅無人駅であった。ホームは2本あるが、1線スルー方式なので2番線には行き違いか追い越しされる列車しか停車しない。私が乗る列車はここで追い越しされるため、発車の10分前に2番線に入線してきてずっと停まっている。駅でずっと待つよりは有難いが、通過客には迷惑なことだ。
列車は2両編成で先頭は古い1000形、後ろが新しい1500形。1500形は転換クロスシートロングシートが千鳥配置になっている変態レイアウトだった。これではクロスシートに座った客もロングシートに座った客も落ち着かない。運がいいことに私はクロスシートの進行方向窓側に席を確保した。計画では二つ先の志度で降りて琴電に乗り換えるつもりでいたが、外が暗くなってきたし面倒になったのでそのまま高松まで乗り通すことにした。
特急うずしおが追い越して行ったが、あっちも2両編成だった。短い特急だ…。普通列車はその後発車し、二つ先の志度で行き違いのため再び13分停車。なんとノンビリしたことよ。その後もたびたび行き違いをするが、向こうから来る列車は夕方の通勤ラッシュのため長い編成で走ってくる。その中に同じ1500形も混じっているが、そっちの方は全席転換クロスシートではないか。たしか1500形でも後期に増備した車両が千鳥配置なんだよな。車両が新しいのはいいけどこのレイアウトはちょっと。(続く)