駅で遭難?

正直言って、新幹線の車内にいる限りどの都市も大したことはなく見えた。列車を降りても、コンコースから見る限り風は強そうだが雪は大したことなく、何も問題なく行けそうに見えた。
しかし、すべては甘かった!新青森駅の新幹線待合室で時間を潰し、列車の到着に合わせて在来線ホームに降りた。余談だが新幹線到着から在来線の青森行きが来るまでの間合いが30分くらいあった。もっと接続を良くして欲しいものだ、と不満だったのだがそんなものはあっという間に吹き飛んだ。
ホームに降りると、ものすごい吹雪だった。屋根はあるが雪が真横から襲ってくるのですぐに真っ白だ。当然ながら風は身を切るように冷たい。ホームには高校生が大量にいて、おそらく学校が休校になって帰宅するのだろうが、彼らも慣れてはいるのだろうがあまりの寒さに震えている。いわんや私をや。
その上、電車が来ない。隣駅の津軽新城は近いはずだが、電車が隣駅まで来ましたと放送されてから何分経っても電車は来ない。そのうち、安全確認のために停車していて確認取れ次第動くという。ホームからその方角を見ると、真っ白な中におぼろげに701系の2灯ライトが見える。すぐ近くにいるのに…
このまま電車は来ませんなんてことになったらどうしよう。新青森から青森市街はそんなに遠いわけじゃないので、これはタクシーで行くべきだろうか、と案じているとようやく電車が動き出した。待ちわびたぜい…
701系の車内は暖かく、ようやく安堵した。行き違いの白鳥の到着を待ったためさらに時間は遅れ、15分遅れでの終点青森到着となった。在来線はあまりも大変だったので、帰りは新青森までタクシーで行こうと皆で決意した。