高速鉄道建設はなかなか進展しません

中国ショック!・・・メキシコ大統領が高速鉄道導入を白紙撤回、初の「歓喜の本格輸出」が振り出しに」…メキシコが高速鉄道建設についていったん中国企業に発注を決めたものの撤回したというニュース。その理由は「応札する企業が少なすぎたこと」や「発注決定までの時間が不十分」だそうだが…要は応札したのが中国企業だけだったので、中国以外の企業が落札するよう入札をやり直したいということなのかな?
同じような話を以前にも聞いたことがあるのだが…アレはたしかブラジルの高速鉄道の話だったな。
ブラジルの高速鉄道建設計画には日本をはじめフランス、ドイツ、スペイン等の先進国が参入を検討したが、実際に応札しようとしたのが韓国企業のみだったため2度にわたり入札を延期。やがて韓国企業からのアクションもなくなり、計画は宙に浮いているそうな。
ちなみにブラジルの時の中国企業は、直前に大規模な鉄道事故があったため(事故車両を速攻で土に埋めたアレ)門前払いを食ったらしい。
これらは中韓の企業がやる気はあっても技術力はなく、実績を残すために無理に安い金額で応札するものだから発注側が心配になって取り消す、というパターンではあるようだが、発注側にも何かしらの問題がありそうな。
勝手な想像だが中韓企業は応札額を低くするための当て馬で、本命は日本等の先進国なのだろう、と。しかし先進国側でも事業が成り立つのかみっちり計算しており、それで儲かる見込みなしということで撤退しているわけだ。いいものを安く作るのは無理がある、ということか。
いま世界には高速鉄道の建設計画が目白押しで、思いつくだけでもアメリカ、インド、ベトナムなど盛りだくさん。しかし現実はアメリカでさえなかなか話が前進しない有様で、インド、ベトナムなどでは無理に入札するとブラジルやメキシコの二の舞を演ずる結果になりそう。
日本も売りたいのは売りたいのだけれど、どうしても安くできないので中韓はおろかヨーロッパにもなかなか勝てない。320km/hのハイエンドな高速鉄道ではなく、昔ながらの210km/hでもいいから安くて安全な鉄道が作れればいいのだけれど。