ツアーでバリを堪能

今日はなぜだか天気が悪い。そんな中、昨日と同じように朝食を取ってからガイド付きのオプションツアーに出発。他の社員も同じツアーに申し込んでいるらしいが、同じ車で行くのかと思ったらそれぞれ別の車とガイド、運転手が付く。こりゃまた贅沢な。
しかしツアーの悲しさか、まず最初に寄るのは土産物屋。嫁はお土産物を選ぶ気満々で、文句も言わずに物色しているから別にいいか。最初が現地産の織物を使ったファッションの店で、次が雑貨店。最初の店で買ったオシャレなコースターが、次の店で同じものを売っててしかも安いことに衝撃を受けたが、よく考えたら2000ルピア程度の価格差(20円くらい)なので衝撃を受けるほどではなかった。
そのまた次の店が銀細工の店で、ここでも嫁はお土産を購入。一気に札が飛んで行ったが、それはルピアだから。1000円札が10万ルピア札に相当するので、何十万ルピアの買い物をしても数千円という塩梅。お大尽気分。一方で円やドルを使える店もあり、ルピアが無くても何とかなる。今日の買い物でドルも一気に飛んでった。
その後、雨が降ったりやんだりする中をひたすら山奥に向かって走り続け、道も狭くてガタガタなところをノンストップで通り過ぎるので心細い。途中の村で山車が出ていてずいぶん賑やかそうな雰囲気だったので、ガイドにお祭りか?と聞いたら、それは葬式だって…確かに良く見ると村人の衣装がなんとなく白黒だ。しかし日本のようにひたすら湿っぽいのとは少し違うようだ。
さらに山奥に向かい、極細ガタガタ道路を慎重に通り過ぎるとようやく目的地到着。ここはバリ・エレファント・キャンプといい、名前の通り象さんがいっぱいいらっしゃる。この象に乗って山中を一巡りするというのがウリなのだが、私の当初の想像では、北海道のホースライドみたいに広い草原を象に乗って移動するのかと思ったら思いっきり山奥、しかも断崖絶壁。
そこを背の高い象に乗って周遊するのだが、象さんは安定感があって崖から転げ落ちるとかいった心配はさすがに皆無。背に揺られてゆっくり歩くととても楽しい。象が途中の草を食べようとして寄り道しようとするところは馬と一緒だ。
そしてのーんびり山道を歩き、最後に池を横切ってライドは終了。ここで昼飯食ってから次の観光地に移動する。相変わらず山奥の極細道を行くことしばし、ようやく人里に降りてきたと思ったらそこはウブドという観光地。山奥の町が急に観光地化したという感じの街並で、店がいっぱい並んでいて楽しそうではあるのだが、いかんせん道路の渋滞が激しい。
まずはここにある王様の宮殿を見学。今も実際に住んでおられるとのことで見られる範囲は限定的だが、王様のお宅訪問なんだからそれは当然だろう。その後、嫁の行きたかった自然派の石鹸を売ってる店に行って買い物。嫁は店の位置など全然調べてなかったが、私が適当に歩いてみて即見つけた。偉い私。
またウブドで用を足そうとトイレに行こうとしたら、ガイドに有料だから入口で金を払うよう言われた。そこで建物の裏手に回ったトイレに行くと、お婆さんが番をしていて、金を払って中に入ると…なんとも汚いトイレ。バリで入った一番汚いトイレが有料とか。
そして最後に、近くにあるゴアガジャという古い寺院の観光。物売りがいっぱい寄ってくるが、少しでも興味を示したらそれは買うというサインになるので、買う気が無いならガン無視しろと指示される。神聖な場所なので服装に制限があるが、半ズボンの私は備え付けの腰布を巻くことで条件をクリアして入場できた。
大きく窪んだ場所に沐浴場があり、傍の洞窟の中がご神体の鎮座まします場所。奥にあった三体の丸い円柱みたいなのがご神体。ガイドははっきり言わなかったが、後で調べたらこの丸いのは男根だそうだ。バリ島で主流の宗教であるヒンズー教の寺院だが、仏教の影響も受けてるようだ。どっちなんだ。
こうして日の明るいうちに今日のツアーは終了。行きもそうだが帰りもホテルまでの道のりが遠い。バリは島とは言え結構な大きさで、四国の三分の一もあるとか。そんな島とは知らなんだよ。
夜は近くの中華料理の店に行った。嫁が毎日スパイシーホットな食事をするのに疲れたとか。まあ、確かに辛いモノばかりじゃつらいかもしれない。