あこがれのキンタマーニ高原

今日はバリ島滞在も最終日。ホテルはいったんチェックアウトするが、荷物はホテルに預けて夜の集合時間まで自由行動である。今日もまた半日ツアーに申し込んであるので、朝食後にお迎えが来るのを待つ。
今日のツアーはキンタマーニ高原というところに昼飯を食いに行くというものだが、キンタマーニ高原がどんなところか全く下調べしていない。バリに高原?イメージと違うな。そもそもキンタマーニなる単語を初めて聞いた場所は日本の競馬場。キンタマーニという競走馬が出走していて、「馬にそんな下品な名前が付けられるのか!?」と驚愕したところから始まる。それが地名だと聞いてようやく納得したのだが、その場所がバリ島だったと気づいたのはつい最近(^_^;) これは行くしかないでしょう。
途中までは昨日行った寺院からの帰り道を反対向きにひたすら走る。時間にして2時間半、坂を上り続けてようやく現地到着。島とは言ってもかなり標高が高く、下界よりも若干涼しいらしい。といっても暑いけどね。
そしてレストラン前の駐車場から全体を俯瞰すると…これはスゴイ!中心にいかにも火山ですといった雰囲気のとんがった山(バトゥール山)があり、麓の半分弱は湖(バトゥール湖)になっている。その周囲には山が環状に連なり…どうみても阿蘇山と同じ外輪山です。ということは、この火山はもとはもっと大きな山だったのが噴火しすぎて中抜けしてしまったということか。で、窪んだ土地の一部に水がたまって湖が出来た点が阿蘇山と違うと。
正直、こんな雄大な景色があるとは想像してなかった。外輪山の急な崖が湖に直行しているところなんかちょっと摩周湖に似ているし、噴火して流れ出た溶岩が黒々と麓を覆っているのもスゴイ。なおガイドによると最新の噴火は1963年とのことで、真っ黒いのはその時の溶岩である。その真っ黒い中にまるで島のように浮かんだ、木々が生い茂っている小山がある。噴火時に燃え残ったらしい。実に面白い。
外輪山の崖っぷちに作られたレストランで昼食。山を正面に見ながらビュッフェ形式で自分の好きなものを好きなだけ食える。いやー、客も少ないし、素晴らしい。これでハエがいなかったらもっといいのだが。日本の阿蘇山も、大観峰の崖っぷちにレストラン作ったら繁盛しそうだ。
今日のツアーは実はこれでおしまい。まさに行って帰るだけの忙しいツアーである。来た道をひらすら戻ってホテル着。ここでガイドと運転手とはお別れ。二日間どうもありがとう。
しかしまだ午後3時くらい、出発まではまだかなり時間があるので、送迎バスに乗ってショッピングセンターにお買い物に出かけた。センターの中核施設は日本のデパートであるそごうだが、それも含めてなんだか閑散としているような。日本のショッピングセンターみたいに人でごった返してる方が変なのかもしれないし、ゆったりしている方が気楽でいいかも。
そこから帰ってきてもまだ時間が余ったので、晩飯食うついでに免税店にも行ってみた。どこかに出かけるたびに一本道を行き来するので、もう同じ道を何回往復したことか。それも今日までのことだがな…
で免税店だが、案の定高級品ばかり。お土産物も売っていたので少し買った。飯は隣接するショッピングセンターが地元密着な普通の店ばかりだったので、そこで食した。嫁がトムヤムクンが食べたいというのでそれを注文し、私の分はスパイシー有に、嫁のは無にしてもらったが…
あまりにも遠慮のない辛さに悶絶。日本のトムヤムクンはあれでも随分遠慮してくれてたんだな…。嫁のスパイシーホットでないバージョンでもそれなりに辛かったらしい。
集合時刻30分前にホテルに戻ったが、買い足りないお土産についてはすぐ近くのスーパーマーケットに買い出しに行った。スーパーとは言えリゾートホテルが立ち並ぶ一帯なのでお土産物は豊富なのだ。最初からそうすりゃええやん、という突込みは無しで(^_^;)
時刻通りに全員集合、バスで空港に送られていよいよ社員旅行もジエンドへ。出国手続きをするのに何度も荷物検査されたりとか、日本よりもやや厳重ではあったがこちらも問題なく完了。帰りの飛行機はA330という乗ったことのない飛行機で、2列−4列−2列のレイアウトだったが残念ながら通路側席。といっても0時50分発の夜行飛行機なので景色が見えなくてもあまり問題はない。7時間たっぷり寝れるぜ!と思ったが、残念ながらよく眠れなかった…。