何もない街

今日もまた出張に出かける日である。午前中は出社して仕事に勤しみ、午後会社を出て東京駅に。またしても東海道新幹線の乗客となる。
一昨日乗ったのぞみ号はN700系だったが、側面のN700のロゴに後から取ってつけたような「A」マークがあった。これはN700A改造車を表す。いきなり目新しいものに乗ったナーと思っていたら、昨日乗ったのは同じN700Aだが側面のロゴが全く違う。これはN700Aとして新製された車両を表す。
そして今日乗ったのは単なるN700だった。3日連続で新幹線に乗って3回とも違う系列の車両に乗る。さすがはオレ!でも車内はみんな同じだが。
今日も富士山が見えた。まだ日が高かったので富士山がとてもきれいだった。素晴らしい。日が暮れた頃に京都に着いたが、今日はもっと先まで乗るのだ。
そして…降りた駅は、なんと徳山。と書くと、徳山停車の博多行きのぞみ号は少ないのでどれに乗ったかモロバレ。徳山とかで降りる客いるのかと思ったらたくさん降りた。
そしてJR山陽本線に乗り換えてさらに西に向かう。ああ、久しぶりの山陽本線!車両は113系のアコモ改造車で、椅子は転換シートグレードアップしたもの。といっても私は車端部のボックスシートに着席だが。車内はきれいになっているが走り出すと113系そのもの。車端部なのでよく揺れるし。ちなみに外観の塗装は珈琲クリーム色と言われる落ち着いた配色。最近この辺で増えているマッ黄色ではなかった。
列車が高架に上がったところで防府到着。防府が高架化してからここに来るのは初めてだ。新しい防府駅はシンプルな1面2線の島式ホームで、もう特急列車は来ないのでホームが短い。階下もシンプルなつくりで、改札口が自動改札機でない駅は久しぶりだ。
そして駅の外に出た時、驚いた。駅前に何もない!!そりゃ、きれいに整備されたバス乗り場やタクシー乗り場はあるが、駅前に店がほとんどない。非常に閑散とした、寒々しい雰囲気だ。すぐにホテルにチェックインして、晩飯を食うため再び外に出た。…マジで店が無い。しばらく歩き回ると、脇道が非常に明るいのがあったので反射的にその道に入る。商店街だから何かあるだろうと思ったら…
ほぼすべての店が既に閉店済み。まだ21時前なのに。唯一人気のあったのはピザ屋。…ピザ買ってホテルで食おうかと思ったがもう少し探してみる。
歩き回って目に入った店は、すき屋吉野家マクドナルド。他にラーメン屋が一軒だけあった。遠くにゆめタウンが見えるのでそこに行けば何かあると思ったが、21時までの営業だった。時計を見ると…20時56分。無理だ。
仕方なく戻るかと駅の方を向いたら、駅の向こうにイオンの看板が。なんだそれがあるのか!道理で駅の周囲に店が無いと思ったら、あそこに集約されているのだ!と思って駅の向こうに行った。…イオンも21時までだった。しかも既に明かりも落ちて、全く人気がない。
駅の向こう側(南側)も何もない。焼肉屋があったが、そんな値段の高いもの食うってのもなあ。あとは居酒屋や小料理屋が見つかったが、残念ながらそういう店で酒を飲まずに晩飯だけ食う習慣が無い。一時間近く歩き回った結論は、ラーメン屋。こんな競争もない街でうまいラーメンが食えるのか心配したが、結構うまかったので安心した。
それにしても…何もないぞ防府。何より気になったのは、これだけ歩いてコンビニが一軒も見られなかったこと。コンビニが潰れた跡も無い。よほど駅前が寂れてるのか、駅前にコンビニ作れない条例でもあるのか。これほど食うのに困るとは思わなかった。(贅沢言わなきゃ問題なかったんだけどね。)