弘南鉄道再完乗の旅1

というわけで、特急の2つ目の停車駅である大鰐温泉で下車。JR駅の向かいには弘南鉄道大鰐駅がある。弘南鉄道大鰐線は最近になって存続問題が持ち上がったため、いつ廃止になるか予断を許さない(今のところはヤワヤワになってるようだが)。なのでこの機会に再度乗車しておこうと思ったわけである。
弘南線の駅に行くとちょうど駅員が店仕舞いして帰ろうとしていた。見ると駅の営業時間が17時までとなっていた。つがる8号が数分遅れたために大鰐に17時直前に着いたのだが、もうちょっと遅かったら悲惨なことになっていた。なので慌てて「硬券入場券ください」とお願い。なんとか売ってもらえた。
ついでに「この硬券を売っている駅はほかにありますか?」と聞くと、全有人駅で売ってますとのこと。ではその有人駅は?…大鰐、中央弘前弘前、平賀(ひらか)、黒石、と実に明快。若いお姉さん駅員ではあるがしっかりしておられる。以前は硬券を売っていたはずの津軽大沢駅無人化したとも教えてくれた。
この回答に満足して、駅で写真を撮っている間に駅員さんは後片付けして駅を閉めて帰宅した。この時私は気が付かなかった。弘南鉄道には全線フリー乗車券があったことを…
夕暮れ迫る大鰐駅で一通り写真を撮って、中央弘前行きの電車に乗車。弘南鉄道の電車は元東急7000系で統一。今どき全車非冷房のようだが、寒い地方だからさほど問題ではないのかも。残念ながら途中で日没、景色は真っ暗。まあそれは覚悟で来たから致し方なし。そういえば大鰐線は1時間に1本の運転なので、運が悪いと大鰐で相当待たされる羽目になるが、私の場合は運よく30分待ちで電車に乗れた。
電車はワンマン運転をしており、無人駅での乗降は先頭車の一番前のドアからのみとなっている。大鰐線の有人駅は始発と終点のみなので、途中駅は全部一番前のドアしか開かない。寒い地方なのでドアは半自動、なので客は自分でドアを開けて乗降する。学校名を冠した駅名が多く、乗客の多くも高校生。今日は平日だから高校生が多くて当然か。
すっかり夜になった中央弘前駅に到着。鉄には有名な話だが、中央弘前駅はJRや弘南鉄道弘南線弘前駅とは違う場所にある。なので弘前駅まで徒歩連絡する必要があるが…今のご時世、スマホがあれば地図アプリに現在位置を示してどう歩けばいいか即わかりなので実に便利だ。