関門トンネル老朽化問題

開通から70年……山陽本線関門トンネルの“寿命”が近づいている」…ううむ確かに。関門鉄道トンネルが出来たのは昭和17年と19年だったっけ。…ってWikiを見たら使用開始年がそれだった。建設開始は昭和11年なので、そこから数えるともう75年くらいになる。たしかに、たしかに古くなったな。青函トンネルと違って私の生まれた時から存在し、あるのが当然のように思っていたが、もしかしたら無くなってしまうかもしれないのか。
とは言っても、今更在来線の長大トンネルを多額の費用をかけて掘りたい、と思う人がどれだけいるか…。しかもトンネルの持ち主が今はJR九州なので、費用を出せるか疑問だし。極論すると、この記事のように旅客は新幹線(JR西日本)に迂回できる。だからなおさらJR九州は金出したくないだろうな…貨物列車は迂回できないので引き続き関門トンネルは重要だ。かといって、JR貨物がお金出すとかとても思えないし。
もし改築するなら公共事業でやるしかない。そのための議論がなされていないようだ、という記事の内容にはちょっと心配になった。
しかしこの記事の「貨物も新幹線を走れるようにすればいい」というのは賛成できない。青函トンネルの場合は在来線貨物列車と新幹線が共存することがすでに決まっているが、新幹線とすれ違う貨物列車が風圧でひっくり返ったら困るというのでトンネル内の最高速度をなんと140km/hに制限しようとかいう案になりそうなんだと。それではあんまりなので、一日に3時間くらい新幹線専用時間帯を設けてその時間帯だけ200km/hで走るとか…どちらにしても、かなり残念な感じが。なんとかならんのか。
既に最高300km/hで走ってる新幹線に在来線貨物列車なんか載せたら運用が一挙に複雑になるし最高速度も大幅に制限されることになるから、JR西日本としては絶対にイヤなのでは。山陽新幹線はダイヤが密じゃないとかそんな問題ではないだろう。