バングラデシュの三線軌条

夜食後、居間でのんびりしながらテレビで「世界の車窓から」を見ていた。バングラデシュの急行列車を紹介していたが、私が注目したのは列車よりも線路。
なぜか、三線軌条になっている。しかもレールとレールの間の中央付近にもう一本レールがある。日本のそれは片側に偏っているので、奇異に感じた。
ので、さっそくWikiでチェック。バングラディシュは広くない国土なのに東西で線路の軌間が全く異なり、西側はインドと共通の1676㎜のド広軌、東側はミャンマーやタイなどと共通のメーターゲージ(1000mm)だそうだ。川に隔てられて昔は線路が繋がっておらず、両者は鉄道連絡船で連絡していたが、2002年に橋が架かって以来、広軌の列車を首都ダッカに乗り入れさせるために一部が三線軌条になったらしい。1676mmと1000mmの三線軌条では、真ん中のレールが中央付近になるのも納得である。
もちろん、テレビではレールが三本なことは全く言及されていなかった。ご丁寧にも駅の側線まで三線になっていた。改軌工事に随分金がかかっただろうに。