喜多方日帰りラーメンツアー前編

ようやく週末がキター!今日は朝からお出かけである。嫁から日帰り小旅行をねだられていたので、軽くパックツアーなど買ってみようかとパンフを見てみたらたまたま「喜多方日帰りパックツアー」を発見。ラーメン券つきで往復6900円は相当安いのでは。このプランだと往復とも在来線になるが、対象となる特急「あいづ」にはまだ乗ったことが無い。それだけではなく、私は九州出身ということもあって上野駅から東北方面に向かっていたかつての在来線特急に一つも乗ったことが無く、いわば今回が初めて!やらいでか、乗らないでか、会津まで特急で行ってやろうではないか。
そのために、今朝は夫婦揃って5時半起床。「あいづ」が上野駅を7時26分に出るから仕方が無い。しかし、必死こいて上野に行くと、当の「あいづ」の車両は前日の雨のせいとかでまだ着てない。なんということだ。30分近く遅れるというアナウンスがあったので、朝食を取ってのんびり待つ。
入線してきた485系は「あいづ」のために去年リニューアルした真っ赤な専用編成。日頃は快速「あいづライナー」として走っているが、今日のように特急の運用もある由。派手な外観だけではなく室内も大きく改善されており、座席の間隔が大幅に広げられている。これは快適!ただし、我らの指定席は運悪く窓と窓の間の席で、景色が見にくいことはなはだしかった。これだけはちょっと残念。
7時50分過ぎに音も無く出発。全車指定席とあって室内は閑散としている。まあ、会津まで在来線で行く暇人はそんなに多くないか。座席の間隔が広すぎて少し落ち着かないが、贅沢というものだろう。椅子はしょぼいがグリーン車に準ずる快適さはある。これから4時間半もの間乗車していなければならないので、嫁にはきついかもしれないが、今のところ楽しんでいるようだ。
…しかし、この「あいづ」、最初から遅れているのになかなか速度が上がらない。前を行く普通列車を追い越すのに難儀しているのか、そもそも列車の優先度が低いのか、特急なのに遅れを回復するどころかどんどん遅れが拡大している。嗚呼、臨時列車の悲哀。昔の特急だったら普通列車なんか蹴散らして驀進していたであろうに、今は普通列車の方が優先度が高いのか。黒磯発車時点で47分程に遅れが拡大。いただけない。
そして、停車駅ではないはずの白河駅で長休止。車掌の説明では、前日の台風の影響で郡山駅が満線になってしまい、「あいづ」の停車できるホームが無いから、らしい。嫁には「台風に追いついてしまったナー」なんてのん気なことを言ってみたが、特急が長時間停車する理由としてはかなりトホホな感じ。いったい何のために特急料金を取っているのか?JR東には自覚が無いらしい。
ぼんやり外を見ていたら、白河駅の駅前に仮装行列がやってきた。その列は延々と続き、着ぐるみの中の人は台風一過のこの暑さでだいぶ参ってそうだった。近くの高校生の出し物らしいが、列車が遅れたお陰で変わったものを見れた。
郡山には1時間15分遅れで到着。満線とか言ってるからさぞかし混乱してるのかと思ったら、駅構内は平和そのものの様子だった。ここから磐越西線に入るが、単線なので行き違いも多くさっぱり速度が上がらないまま。会津若松には、ここには似合わない寝台電車583系が止まっていた。この特急「あいづ」運転中は快速「あいづライナー」をこの583系が担当しているとのことで、583系にも乗りたいー!!…と思ったけれど、残念ながら時刻が合わなかった。
1時間15分遅れのまま、終点の喜多方到着。時刻は12時55分くらいだったか。10分間駅で待っていたら、「SLばんえつ物語号」が入線してきた。やはり蒸気機関車は良い\(^o^)/ 7両の客車にも乗客がたくさん乗っていたようで、良かった良かった。野太いドラフトを残して発車して行った。よし、今度これに嫁と乗ってやろう。

喜多方日帰りラーメンツアー後編

さて喜多方に着いたが、特にどこのラーメン屋に行きたいという希望もないし調査もしてない。パックツアーについてきたラーメン券(バウチャー)には、老麺会に加入しているラーメン屋で使えると書いてある。そこでパンフを見てみると、狭い街中にやたらにラーメン屋ばかりあるある!老麺会のラーメン屋ばかりである。結局街をブラブラしながら気に入った店に入ることになった。
店は嫁の希望で、チャーシューがバカでかい「ひさごや」に入店。そもそも私も嫁も喜多方ラーメンが何者かよく知らないし、私は喜多方ラーメンを名乗る店には何度か入ったことがあるが他のラーメンとの違いを十分認識できてなかった。で、それを知ることが最大の目的であったが、なるほど自慢の麺がうまいのはともかく、汁もこくがあって大変よろしい。チャーシューのでかさはあまりにも極端であり、嫁は「わらじのよう」と御満悦であった\(^o^)/
喜多方に来て、ラーメンを食した。…残り時間をどうすごすか?とりあえず、名物の蔵のあるところまで徒歩。台風一過で気温は30度を超え、暑くて汗ダラダラ。そして蔵のあるところに着いたが…なにやらイベントがあるようで、その準備で街中が慌しかった。我々は蔵元で父母に向けてお土産の清酒を発送して、退散した。
あちこちブラブラしているといつの間にか時間もたって、もう帰る時間。帰りの「あいづ」はさすがに定刻発車で、今度は特急らしいスピードで面目躍如。会津若松で方向転換するついでに10分停車、すかさず途中下車して駅弁ゲット。赤べこをかたどった弁当で、お土産用起き上がりコボシまでついていた。
帰りも車内は空いていて、窓枠がちゃんとした席だった。しかしとっとと日没となり、後は二人揃ってひたすら寝た。郡山を過ぎて東北本線に入っても特急らしい走りでなかなか良い。21時22分についに上野到着。日帰り旅行というのも、たまには良かろう。たったラーメン一杯のために往復9時間以上も特急に乗った我が嫁、着々と「鉄道マニアの奥さん」らしくなってきたようで何より。