鹿島鉄道ドキュメント1

目が覚めると、ちょうど8時過ぎだった。よしよし、なかなかいい時間に起きたな…と思った次の瞬間、時計を見ると10時半になってる(;_;)。しまった、また寝過ごした。今日は列車にでも乗りに行こうと思ったのに、これでは時間が大きく制約されてしまう。まあ、時間のある限りなんとかすることにしよう。
その前に、例によって例のごとく、クリーニング屋に洗濯物を出しに行かなければならぬ。ぼんやり競馬なんか見ていたら当日仕上げになる時間ギリギリの12時が迫ってきたので、慌てて用意して急行。出した後、そのまま行動開始!!
まずは…首都高に上がる。湾岸線を西に行って、大井南インターで出場。…って、この前神奈川方面に硬券買いに行ったときと全く同じ。実はあの後、モノレールの大井競馬場前駅でも硬券入場券を売っていることを知った。いつも利用する大井競馬場前駅の入場券なんて、欲しいじゃないか(^_^;)。いつか行くだろう、と放っておいたら売り切れになってしまうかもしれないので、こういうのは知った瞬間に即買う、のが最も良い。よって、高速料金代もものともせずに大井競馬場前駅に直行して、まずは一枚ゲット。
その後は、来月末に廃止予定の鹿島鉄道にお別れ乗車するため再び高速道路に上がり、今度は常磐道経由でひたすら茨城を目指す。…おっと、そういえば通り道にある関東鉄道の駅でたった一つだけ、大宝なる駅の入場券だけまだ持っていない。この駅は元々無人駅だったため、私が硬券を買い漁っていた頃には大宝駅の入場券は無かった。が、縁起駅名ということだろう、なんと関東鉄道全駅で大宝駅の入場券を売っているという(肝心の大宝駅は相変わらず無人駅のようだが)。
そこで、常磐道谷和原インターでいったん出場して、すぐ近くにある新守谷駅に行く。新しい駅だが難だか寒々しい感じのコンコースに行くと…あるある、わざわざ大宝駅の入場券を宣伝してる。新守谷ともども、大宝の入場券をゲット。これで3枚。
再び高速道路に上がる。石岡千代田インターから降りてしばらく国道を走ると石岡市内に入り、JR石岡駅に到着。駅前が思ったより狭く車を置くところが満車。仕方が無いので端っこに置いて走って駅に行き、無札証明を貰って鹿島鉄道ホームまで走った。目的はただ一つ、廃止記念の入場券セットの入手である。1月下旬頃から発売するらしいと聞いていたので、その通りなら残ってる可能性は高くないが…
ホームに下りるとちょうど列車が到着したところで、鹿島鉄道自慢の旧型ディーゼルカー・キハ432が止まっていて、中から大量の鉄道マニアが排出されているところだった。ヲタどもを掻き分け掻き分け、発売所に行って切符の存在を問う。…「あれ、まだ発売されてないの」orz 印刷が遅れててまだ発売未定の由。せっかく車を走らせて買いに来たというのに。まあいいけど。
今ホームに止まっている車両は旧型だが、どうやら次の列車から新形車に取り替えるらしく操車を行っていた。そんなことより、自分の車に急ぎ戻らねばならぬ。また走って駅を出て、急いで車を動かした。この車をどこかにおいて、鹿島鉄道に乗るべし。

鹿島鉄道ドキュメント2

国道を走って、鹿島鉄道内の要衝、常陸小川駅に向かった。ここなら車を置くところくらいあるだろう。もしダメなら、途中駅の無人駅にいくらでも空きスペースがあるから。でもできれば有人駅に行って硬券買ったりいろいろしたいところ。幸いにも常陸小川駅には無料駐車スペースがあり、そこに駐車。列車の利用者専用の駐車場だが、私は今から列車に乗るので無問題。駅の片隅に放置してあるDD901など撮影していると、どうやら列車が来るらしい。慌てて出札口に向かうと、硬券棚には何種類もの硬券が並べてある。シメシメ、ここから鉾田までの乗車券を買ったらあの硬券が出てくるな。
と思い、「鉾田まで一枚」と言った。すると…駅員は何かのキカイを操作して、感熱紙に印字した軟券で出てきた。そうか、硬券でくれ、と言わないとダメなのかorz 列車が着たので文句を言う間もなく、とりあえず硬券入場券とセットで買う。入場券は既に持っているが、昔は駅名がゴム印で入っていたのに今のはちゃんと全部印刷済みの専用券である。
駅ホームも鉄ヲタだらけだが、鉾田ゆきに乗車すると案の定車内もヲタだらけ。車両はさっきの旧型からやはり新型のKR-502になっており、クロスシートは鉄どもが占拠。その中でいかにも地元民らしき子供二人が座っているボックスに着席する。こういう場合、鉄ヲタは終点まで乗っていく可能性が高いが、地元民は途中駅で降りる可能性が高いのでボックスが空く可能性が高いのは地元民の席のほうである。だからそこを狙う。
子供らの話に耳を傾けると、どうやら家に帰るところであり、行きがけにも列車を使ったらカメラを持った鉄ヲタどもが大量に乗っていたらしい。今も同じような奴が大量に乗っているが(^_^;)、「朝は鉄道マニアの女性版がいたね」などと言っている。女性版って…やはり鉄ヲタは男性がデフォルトですか、そうですか。それは仕方の無いことだが、最近確実に鉄ヲタらしき行動を取っている女性が増えてきたような気がする。まあ、たいていはそれはカップルであるが。
カップル鉄・女性鉄同様、最近増えてきたと思えるのが、地元民でさえほとんど使って無さそうな駅で乗降する鉄ヲタである。神岡鉄道のときにも同じことを書いたが、今回も「なんでこんな駅で?」ってところで乗降する、絶対に地元民じゃないヲタがいる。こいつら本気で全駅乗降を達成した横見浩彦氏のマネしてるのかねえ?物好きのきわみだとは思うが、まあ頑張れと言っておこう。
玉造町駅で子供たちが降りて定位置確保。見込み通りだ。鹿島鉄道は15年以上前に乗車済みだが、記憶しているのは終点の鉾田から鹿島臨海鉄道新鉾田駅への連絡のためにタクシーを使ったこと(^_^;)。そのほかの事はほとんど忘れている。だからこそ今日乗りに来たわけだが、乗ってみると霞ヶ浦の景色が印象的なほかはほとんど強調点が無い。だからハッキリと記憶できなかったわけか。
それにしても鹿島鉄道はホントに寂れまくってるな。これではついに力尽きて廃線になるのもやむを得ない感じはする。名鉄美濃町線西鉄宮地岳線みたいに余力がたっぷりありそうなのにいきなり廃止になるのと違って、こっちはまさに精根尽き果てた感じ。列車本数はそれなりに多いが、実を結ばなかったな。残念。
鉾田駅では折り返し時間が短かったのであまりたいしたことは出来なかった。車内で一日乗車券を持ってるヲタがたくさんいたので、私もソレを買えばよかったとホゾをかんでいたが(硬券が出ると思ったのに軟券だったし)鉾田でようやくそれをゲット。土日祝日限定の一日フリー乗車券で、往復するならこれの方がずっと安い。つくづく、常陸小川ではしくじったものだ。

鹿島鉄道ドキュメント3

ヲタが多いせいで今度も座席はいい位置が取れず、今度も地元民らしき人の席に座るが、荷物を見るとどう見ても遠出。こりゃ終点まで乗るな…。仕方が無いね。リュックを背負った。どうみても60は過ぎてる爺鉄ヲタが後から乗ってきたが、列車が駅に着くたびに車両の先頭に行ったりあちこちキョロキョロしていて全く落ち着きが無い。やれやれ、ヲタは幾つになっても変わらんのう。
途中駅ですれ違う列車も新型車ばかりで、鹿島鉄道自慢の旧型ディーゼルカーはもう店じまいのようだ。鉾田行きに乗っていて、玉造町でその旧型の中でも最も古いキハ602、だったかねえ、キハ07改造車の角ばってる奴とすれ違ったが、車内はまるで朝の通勤電車みたいに激混みだったorz ここに乗りに来る奴は事前に旧型車の運用を調べて、ピンポイントで旧型車ばかり乗っているのだろう。私みたいに思いつきで走ってくるとそういうのにめぐり合う可能性は低くなるが、しかしいくらなんでも満員列車にわざわざ乗りたくは無いね。
旧型はもう引き揚げたが、沿線にはまだ数多くの鉄ヲタが車で乗り付けて道端に三脚立てて写真を撮っている。時はもう夕方で日も傾いてきたが、むしろこれからの時間帯が写真撮影にとっては勝負の時。いい写真を撮ってくれたまえ。寒い中ご苦労だが、他人にメーワクをかけるのは謹んで欲しいものだ。
列車の終点の石岡まで乗って、再び鉾田行きで折り返す。今後は常陸小川まで乗って、自分の車に帰るのだ。名残惜しいがいつまでも往復してても仕方が無い(^_^;)。日も暮れて人も少なくなった駅でわびしさを感じ、名残を惜しんでから出発した。
帰り際に先ほどの玉造町駅に寄った。あわよくば硬券入場券でも買って帰ろうとしたが、この駅は日曜日は朝しか営業してなかったorz 駅舎はなかなか立派なもので、昔は随分繁盛したのかもしれない。駅は間もなく無くなり、駅前ともどもただの廃墟か空き地になってしまうことだろう。
玉造町からどう帰るか?どうやら、潮来まで行って東関東道を行ったほうが早いらしい。というわけで霞ヶ浦の湖畔を通って潮来に出て、一気に高速道路で帰った。もしかしたら往復ともこのルートを通った方が早かったかもしれない。ちょっとしまった気がしないでもないが、関東鉄道硬券も買ったしまあいいか。