安芸の宮島

疲れたので、チェックアウト時間が遅いのをいいことに昼まで寝ていた。昼過ぎにやっと出発!今日は鉄道マニアっぽくはないけど宮島にでも行こうかと。まずは、昨日乗った広島電鉄で宮島口を目指す。ところが…広電で行くと宮島口がやたらに遠く感じる(^_^;)。とにかく、電停の数が多いのでいつになったら着くのか。こんなに時間がかかったっけ?以前乗ったときから随分経つのですっかり忘れてしまってるし。乗ったのは5000系なる新しい連接電車。近頃はやりのLRTというやつだ。しかし客が多くて、始発からずっと立ちっぱなし。疲れた。天気は回復しており、日差しが暑いくらい。
宮島口からはJRの鉄道連絡線、宮島航路に乗船。つい最近知ったのだが、近々この宮島航路に新型のハイブリッド船が就航するらしい。それにともない現在就航しているフネが引退するというので、これはちょうどよいお別れ乗船だ(^_^;)。と思ったが、多分引退するのは私が今日乗った「ななうら丸」ではなくて、桟橋に係留されたままの「みやじま丸」の方だろう。
宮島に渡って何をする?…たまには観光でもしようか(^_^;)。実は初めて宮島航路に乗ったときは、たったの4分で折り返した(^_^;)ので、宮島駅前(乗船所だけどれっきとしたJRの駅である)に鹿がいっぱいいるのしか見てないし。そんな気持ちで宮島駅前に立ってみると…やっぱり鹿がいる。しかも、物凄くなめた態度の鹿だ。どの鹿も脚を折りたたんでうたた寝してやがる。人間様が全く怖くないようだ。動物園の生き物よりも、ここの野生の鹿の方がよっぽど人をなめてる。きっと鹿せんべいなんか手にした瞬間にどがーーーっと寄ってきて手まで食い尽くす勢いでかじりついて来るのだろう。その手に乗ってたまるかってんだ。
宮島と言えば厳島神社だが、現在改修中だった。一通り見回ってから、宮島ロープウェーの乗り場まで歩く。ロープウェーは完乗必須と言うわけではないが、乗るチャンスがある場合は以前よりも積極的に乗って、いつかは全線完乗を目指そうと思っている(昔完乗チャレンジを宣言した事もあるけどね(^_^;)。ところが、人気のないところをひたすら歩いていっても全く乗り場にたどり着く気配が無い。こんなに物寂しいロープウェーがあっていいのだろうか???…実は桟橋から直行すればもうちょっとマシなルートで乗り場までたどり着いたらしい、ということに後で気がついた。それでも乗り場はかなり辺鄙なところにあった。しかも、片道900円。往復で1800円もする。なんだかなー、これ乗って楽しいのかなー。
…楽しかった(^_^)。意外と峻険な山だった。しかも途中で乗換えまであった。戦国時代にここで厳島の戦いと呼ばれる有名な戦があったが、島の裏側から攻めた軍勢はこの険しい山をヒーヒー言いながら登ったのかなあと思うと辛さが少しわかったような気が。終点が獅子岩駅というが、ここからの眺めは確かに素晴らしかった。往復1800円は伊達ではなかった。
狭い島なのに随分と堪能してしまい、日が暮れる頃になってようやく広島に戻ってきた。帰りはJRで戻ったが、時間が25分と圧倒的に速いのはいいとして、運賃が広電の270円に対して400円もするので「えっ?」と驚いた。入線してきた電車は115系3000番台、いわゆる「広島シティ電車」(最近の若い鉄道マニアはもうこんな呼び方はしないかもしれないな)であったが、二扉クロスシートで立席スペースが少ないため車内は大混雑!いつも広島を通る時はクロスシートに座って、と言うパターンが多かったので、地元の人と同じ立場に立ってみて初めて、この電車がウゼーと思ってしまった。クロスシートを否定するなんて、鉄道マニアにあるまじき所業ではあるが(^_^;)