鉄の瑞兆

今日は朝から寒い中、友人Sの結婚披露宴に出席するために山形に向かう。京葉線で東京駅に行き、新幹線に乗るのである。一泊して帰ってくる予定であるが、着替えとかたくさん荷物を持つのがイヤなので披露宴に出る格好をして家を出てそのまま出席することにした。山形は前日降雪があって雪が積もってるという話だ。いやはや一体どれだけ寒いのか。
私と長年の鉄道趣味のライバル関係であるSの結婚ということで、私が向かうまでに数々の瑞兆が起こった。まずは京葉線東京駅において、私が乗った列車が到着したホームの反対側に、例の朱色の103系が止まっているではないか!やや!!つい先日「今度こそ乗りおさめ」とか言って乗ったばかりではあるが、今月には廃車になる運命の電車にこんな日にお目にかかるとは!後で聞いたが、今日の時点で朱色の103系は残り1編成しかないらしくかなりの偶然である。(時間に余裕があったので)思わず目的を忘れて激写。電車の周りは鉄道マニアだらけで、さすがにみな情報を収集してここに集まってきている模様。
東京駅からつばさ185号に乗車するが、東北新幹線などはいつも混んでるという印象だったので早めにホームに上がってみたら全然混んでなかったので拍子抜け。まあ余裕で着席できるからいいけどね。実は私は披露宴において友人代表としてテーブルスピーチを依頼されており、その内容をまだまとめてなかったので何を言おうか考えつつ車窓を眺めていた。すると…なんか眼下のJR在来線をへんてこりんな列車が走っている。先頭車両は、電気機関車EF58の茶色いやつ(61か?89かもしれない)、次位には同じく電気機関車EF55!!3両目にディーゼル機関車DD51のようだ)を挟んで、4両目以降は旧型客車がズラズラと。…EF58とEF55は逆だったかもしれない(急に自信なくなってきた。同じ色してるんで(^_^;)。とにかくまあ、滅多にお目にかかれない編成であり、何らかの鉄道マニア向けイベント列車のようである。そんなの全くチェックしてなかったのに、ここで偶然目にしてしまうとは…鉄道マニアの瑞兆とはこのようである。

結婚披露宴でスピーチするなんて初めてざますよ

つばさ185号が北に進むにつれて景色がだんだん白っぽくなっていき、福島県に入ると積雪を確認。福島を過ぎて板谷峠越えに入るともう真っ白け。ああ冬なんだなあ…しかし、こんな大雪(東北地方でこれが大雪と言うかどうか知らんが)の日に結婚式とは一体どうなるやら、と心配する。山を越えた米沢でも、山形の手前の上山あたりでもまだ積雪があったのに、山形盆地に入ったら急に積雪が無くなって、しかも晴れてる!ううむ、これもまた鉄の瑞兆か。
駅から会場のホテルまで何も考えずにタクシーを利用したら、ワンメーターで着いた。ありゃりゃすげー近くだ。私自身はこうして開始1時間近く前に到着したのだが、友人NとHがその後のつばさ107号で30分前に山形駅に着き、それを待って一緒に入場したので時間ギリギリに入る羽目になった。だから早く来いといったのに。もっともNは今日はまず勤務先に行って仕事をさばいた後、上司に車で駅まで送ってもらってやっと間に合った由。なんでそんなに綱渡りなんだか。
会場に入ると…人が多い!!200人くらいだっけか、広い会場にぎっしり人が居るぞゴルァ!!こんな大勢に向かって私はテーブルスピーチしないといけないのか(^_^;)。いつもは大飯食らいの私が、キンチョーで出された食べ物に箸をつけられない。式はすみやかに進行して、やっと新郎にビールを注ぎに行けるようになったのでビール瓶を持ってそばに行くと…「お前もうすぐ出番だぞ」はあああ???式の進行速くないか?もっとみんなに飲み食いしてもらってから出番だと思っていたので、動転。せっかく書いたメモも取り出す余裕も無く、慌ててマイクを握る。…ドロドロになりながらやっとスピーチ終了。どっと疲れた。なに言ったかあまり覚えて無いが、目の前にいるSの勤務先の上司とかエライ人達には馬鹿ウケしていたようなのでとりあえず良し。
テーブルスピーチってもっとたくさんの人が言うのかと思ったら、新郎側と新婦側から一人ずつ出てきて述べただけだった。…私がその代表でよかったのかよヲイ!…私はスピーチの後も心労で食べ物も食わずにドロドロになっていたが、どうやら新婦側のテーブルスピーチが涙モノになってしまったらしく私の爆笑スピーチは速やかに流されてしまった模様。ま、それでいいけど。
危うく私の皿の上のモノを友人Nに食われるところだったが、なんとか箸をつけはじめたところ、今度はシャッターチャンスが数多く来襲。今日は馬鹿でかいD2Hはお留守番にして(ストロボ持ってないし)LX1で激写したのだが、以前撮った103系とか福島の馬の写真とかメモリに入れたままだったのでメモリ容量一杯になって撮れなくなってしもうた!なんたること!!慌てて失敗作を消しながら撮影続行。しかし、新郎も新婦も背高で細身なので、横長画面のLX1をタテに使うととても具合の良い写真が撮れる。正直言って、プロよりうまいかも(^_^;)

二次会も盛り上げます

円満なうちに披露宴も終わって、いったんホテルの自室に引き揚げた後二次会に参加するため外出。地図ももらったし会場までは案内無しでも行ける!と豪語していたのだが、思いっきり曲がる角を間違えた。まあ、こんなこともあるということで。
当然だが土地に縁のない私と友人NとHの三人組は会場に知り合いも無くかたまって飲食。主役の登場は1時間近く遅れ、その間じっとまつ。実は、この二次会の乾杯の挨拶も私が引き受けてしまったのである。テーブルスピーチは前から予告されていたけど、こっちは披露宴の会場で頼まれたから言うこと考えてなかった。ややキンチョーしつつももうどうにでもなれって感じだったので、やっと主役が来てマイク握ってなに言ったか憶えてないけどとにかく強引にかんぱーいと絶叫して盛り上げた。
さて二次会も終わった時、まだ時間は18時半だった。このまま帰ってもいいけど、今日はなんだか喉が絶好調(^_^)。そこで3人でカラオケに行った。なんだか知らんが今日は高音が良く出るので2時間ほど絶叫していい加減に疲れた頃、新郎新婦が合流してきてさらに2時間延長。4時間歌いっぱなしってのはさすがに疲れたよ。