サルに教えるつもりで書く

今日も淡々と仕事。本番稼動中のシステムに変更を加える作業の手順書を作成しているが、このお客さんの今後の方針として「本番稼動中のシステムに手を加えることが出来るのは、これからは運用部門の人間だけとする。だから運用部門の人が作業するための手順書を作ってね」ということになった。そうか…うーむ、困った。
これまで本番稼動中のシステムに変更を加える作業を行っていたのはお客さんのシステム部門の人だった。すなわち、SEである。だからその人達が使うための手順書はSEが理解できれば良い程度のもので済んだ。しかしこれからは運用部門の人、すなわちオペレータが作業を行うわけである。オペレータはSEではない。手順書に書いてあること以外のことは何もしない人種である。それはそれでオペレータと言う職業に必須の属性ではある(勝手に色々いじくるようではオペレータとはいえない)が、応用を利かしてくれないのでシステムの変更作業という仕事にはいささか不向きな人達かもしれない。
そんな人でも作業が出来るような手順書。不幸なことに、その手順書を一番最初に作り上げる仕事を承ってしまった。今のところ私がイメージしているのは、「サルでもできるシステム変更手順書」。明治維新の頃ベストセラー本を多数発行したあの福沢諭吉先生が、ヒット本を書く秘訣を「サルに教えるつもりで書く」とのたまったと言う。それだ!別にヒットさせたいわけじゃないが、そのつもりで書いたらいささかいいのができるのはないか。
で、さっそく一部分だけやってみたわけだが、やはり手間がかかって大変だ。やはりSEがやるようにしてくれないかな。きっと誰も幸せにならんと思うが…SEは面倒な手順書を作る羽目になるし、オペレータはいつもの仕事ではないわけのわからん複雑な手順を行う羽目になるし。オーバーヘッドが大きすぎてみんなの仕事が無駄に増えるだけのような気もするわけだが…
とにかく今日もとっとと早帰り。帰宅してしばらくして横になったら次に気がついた時はグリーンチャンネルが終わる時間(=午前2時)といういつもの有様。あああ、明日の競馬の重賞予想は持ち越しだな…とっとと寝よう。