とり

朝からお客さんの環境調査のために、千葉の山奥まで行ってきた。駅まで行くとまたしても「信号機故障のため遅れが出ています」とぬかしおる。千葉駅構内での故障らしいので、また京葉線とは直接関係無いが影響を受けているというものだ。京葉線はさておき、蘇我から乗り換える外房線はどれだけ遅れているのやら。お客さんに約束した時刻にちゃんと到着できるだろうか。
蘇我の駅構内に入るのに数分待たされるなど、混乱振りはけっこうひどいものだった。しかし、外房線の遅れた電車がバッチリのタイミングで入線してきて、かえって好都合なほどスムーズに目的地までたどり着いた(^_^)。目的地の駅に着くと上り列車が抑止を食らってて、超満員の電車の中でたくさんの乗客が出発を待っていた。私はスムーズでよかったが、横浜市内からやってきた上司は総武線快速が運休したために京葉線に乗換えたりして大変だった由。
その帰途、蘇我駅京葉線電車の出発を待っていると、車内に何か飛ぶ生物が飛び込んできた。はて、虫にしては随分でかいぞ?…その正体はスズメであった。長年鉄道マニヤをやっているが、車内に鳥が入ってきたのは初めての経験である。
虫は頭が悪いので扉が開いてもなかなか外に出て行かないが、スズメはどうだろうか?…虫よりひどいかも(^_^;)。虫は明るい方向に向かって飛ぶ習性があるのでよく窓ガラスにぶつかっているが、そのチャレンジが実って開いている窓やドアから脱出していく。しかしスズメは人間が怖いのか、吊革を下げている横棒から下に降りてくることはない。ずっと天井近くを飛んだり、丸い棒に足を滑らせながらもなんとか止まっている。これは脱出は無理そうだな…
車内を飛び回るスズメには他の乗客たちも驚き、注目の的だ。それはそうとして、私が一番おそれたのは言うまでも無くフンによる空中攻撃。私の頭上でやたれたら、たまらん。そういう意味では目の離せない存在。私の頭上に止まった時は特に警戒。すると…上司の頭上でやりやがった!幸いにもフンは吊革のわっかに引っ掛かって止まったが…おいおい、誰かがあのわっかを掴んだら大変なことになるぞ!!
まったく気が気ではないひとときであった。各駅停車ではあったが客は結構多く、スズメはパニクっていた。そして、電車が地下区間に入った。地下は深いので、ここから先は外に出ない方がかえってスズメのためではある。そして、下車駅に到着。結局スズメはずっと車内にいたままだったが、あれからいったいどうしただろう。それが気になる。