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大惨事

今日は大変な日となった。それまでは、いつも通り鬱々としながら起床し、鬱々とゴミを出し、鬱々と支度して鬱々と出勤。ああ、どうして月曜日ってこんなにやる気でないんだろう、と思いながら。今日の関東地方の天気がまたメチャメチャ中途半端で、一番近いと思える表現は「霧雨」とでも言おうか、降ってるんだけど傘をさす程ではない、そんな感じ。何もかもだるい、やる気しない。
そんなだらけた気分はあるニュースを見たら一発で吹き飛んでしまった。私が出勤中の9時20分頃、JR西日本福知山線・塚口〓尼崎間で快速電車が脱線転覆して線路端のマンションに激突、多数の重軽傷者が出たとのこと。事故現場の写真がまた衝撃的で、マンションにぶつかった車両がまるで干物のようにペシャンコになっている。…昼の時点ではついに気がつかなかったが、7両編成の電車なのに写真に写っているのは6両だけ。実は先頭車はマンションの1Fに完全にもぐりこんでいるために隠れて写ってなかった。そんな酷い有様。
夥しい数の負傷者が出た。警察・消防・自衛隊から無傷だった後方車両の乗客、近所の住民や工場の従業員らまで総出で救助作業を行った。それでも、先頭車の救助作業が本格化したのは深夜になってから…。電車はマンションの駐車場に止まっていた多数の乗用車を巻き添えにしており、それらのタンクのガソリンを気にしてバーナーなどの道具が使えないので救助作業が進まないとか言ってるし。…何人まだ閉じ込められているのか…あの衝撃的だった信楽高原鉄道事故を超えて近年にない死者数となっているが、これからまだ増え続けるのだろうか。ああ、考えれば考えるほど鬱だ。
今日一日、このニュースのことが気がかりでほかの事は全然手につかなかった。今もくらーーーい気分だ。正直言って仕事どころではなかった。明日は客先に行くんだが、気分を切り替えないとなぁ。

JR西日本はとうとうやってしまいました

ところで…今日の大事故はJR西日本で起こったわけだが、当VOYAKIを長年読んでいただいている読者ちゃんの方々には、私が再三に渡って「いつかJR西は大事故を起こす」と何度も書いていたことを思い出していただけるかと思う。そこで昔の日記を「JR西」でgrepしてみたところ、次のようなことを私は書いていた。
・2000年3月3日　寝台特急「彗星」の車両が2両、検査期限切れのまま運行。「JRはたるんでいる」
・2002年8月9日　姫新線中国勝山駅で留置車両に車止めを忘れてしまい、車両が坂道を転がっていった件で。「今回のマヌケな事件はちょうど良い警鐘であろう。今一度気を引き締めていただきたいものだ。」
・2002年10月28日　山陽本線岩国発白市ゆきが走行中に故障、振動で二人怪我。“揺れるのでしっかりつかまってください”と車内放送。「JR西日本には問題山積みである。」
・2002年11月8日　はねられた中学生を救助しようと線路に入った救急隊員まで列車に轢かれて死亡した二重事故の件でJR西日本に家宅捜索。「このままほっとくともっと死人が出る。そうなる前に全社的に根本的に立ち直って欲しいものだが。」
・2002年11月12日　JR西日本のハチャメチャぶりに「この展開、言ってることが次から次から否定されていく様、なんだか最近社会の非難を浴びて潰れていった企業たちに良く似ているんですけど。」
・2002年12月3日　呉線呉トンネル内でレールが破損しているにも関わらず列車を走らせ続けた。「JR西日本はダメだ。何かが根本的に間違っている。そのうち大事故が起こるに違いない。」
・2003年3月1日　新幹線運転士居眠り事件で、JR西がウソを報告。「最近ウソをついて潰れた会社がいくつもあるのに、それに倣わないなんていけないぞ。」
…もっとありそうな気がしたが、こんなもんか。別に先見の明を誇ってるわけではなく、JR西日本はおかしい、危ないと思ってたのは私だけではないようで、例によって「２ちゃんねる」の当該スレに行ってみると同じことを言っている人はいくらでもいた。
まだ事故はおきたばかりで今は負傷者の救出に全力を出す時期だが、既にJR西日本は記者会見でしきりに「置石説」を吹聴するので、国土交通大臣に「事故との関係が明らかでない段階で言うのはいかがなものか。中途半端な報告はしない方がいい」とたしなめられた。（ソースはこちら）たしかにまだ詳細な分析も進んでないのに予断をもって誘導しようとしているかの姿勢には不信感を感じる。事故の原因が置石の場合と、テレビなどでよく紹介されている運転士のスピードの出しすぎの場合ではJR西の責任の大きさがまるで違うからだ。
JR化後もっとも死者の出た事故は信楽高原鉄道事故であるが、これにはJR西が絡んでいる。今日の事故もJR西の事故だ。JR西日本は根本的に出直すべきだろう。でないと、またやってしまうかもしれない。今度こそ真摯に反省してもらいたいものだ。

事故現場について

ところで…今日の福知山線の事故現場についてだが、テレビのニュースで4年前に撮ったという運転台後方からの映像がしきりに流されたのは皆さんご覧になったでしょうか？列車が塚口駅を出てしばらく直線を走り、右にカーブしたところで事故を起こすわけだが、私が注目して見ていたのは事故現場直前の右カーブ…ではなく、線路の左側にあった廃線跡である！その廃線跡は福知山線の支線、通称尼崎港線であーる。こんな状況でもこういう方面に頭が回ってしまう私って…(^_^;)
リンク先を見てもらうとわかるが、尼崎〓塚口間の線路はなかなか複雑であり、以前は複線の上下線が全然別のところを走っていたのだが、JR西日本・東西線が開業した2001年に尼崎駅の構内配線が大きく変更され福知山線のルートも旧下り線のルートを元に一本化された。今日、事故にあったマンションは最近建ったばかりだというので、おそらくそのマンションは旧福知山線上り線の跡地に建てたんじゃないかなあ、と推測。
ちなみに私は尼崎港線には乗れないまま廃止になってしまった。福知山線自体はたしか電化してから完乗したと記憶しているが、廃止された旧上り線には乗ってないんじゃないかと思う。