特急はまかぜに乗っていく兵庫の旅

今日もまた朝からくそ暑い。今日はお出かけなので、いそいそと東京駅に行って新幹線のぞみ号に乗車。平日昼前の新幹線は基本的に空いてて楽でいい。ただ、時間に余裕を持たなかったために飯を食う時間が無くて、おにぎり買って乗車。これで終点の新大阪まで乗りとおす。久しぶりの新大阪駅は、在来線のホームが付け替わったついでにホーム番号も変更された。これにより11番線から付番されていたのが1番線からの付番となっている。
このような変更があった理由は近々開業するおおさか東線ホームを新設するためである。新線開業した暁にはまたここに来なければならないが、今日は先を急ぐので大阪駅に直行である。
大阪駅で25分ほど時間があり、ここで昼飯を食おうと思っていたが…大阪駅構内ってメシ少ねえ!ホームから階段を上って上空のデッキに出たのが間違いで、ここら辺には全然食うところなし。いったん改札を出て、駅の北にある駅ビルか、南の駅ビルまで行かないと駄目らしい。
くそ暑い中をうろうろした結果ようやく見つけたのはホームから階段を降りて桜橋口につながる改札近くの一角、そこに麺やご飯ものがあったが時すでに遅し。あと5分しかない!のでやむを得ずコンビニでおにぎり購入。またおにぎりかい(;_;) こんなことなら新大阪駅構内で飯食っておくべきだった。
ホームに上がるとステンレス車体赤帯を巻いた3両編成がいた。これが本日のメインイベント、特急「はまかぜ」である。もうずっと長いこと播但線乗ってないや、じゃあ今回ついでに乗ってやるか!ってことで選択したわけだ。
大阪から姫路まで東海道本線山陽本線を昼間に乗るのも久しぶりだし、「はまかぜ」に投入された特急車キハ189系も初乗りだしいいことづくめだ。
大阪発車時の「はまかぜ」の車内は閑散としていた。平日だし、今時山陰方面に行くのにわざわざ「はまかぜ」に乗るやつもいねえよな。キハ189系は今時の気動車らしく鋭い加速で発進していくが、いかんせんここは天下の東海道本線、特急より飛ばす新快速が走る路線だ。隣の線路を激走する電車に残念ながら負けてしまう。その分こちらは停車駅を絞ることでカバー。大阪を出ると次は三ノ宮までノンストップ。特急らしくて素晴らしい。
三ノ宮で結構多くの乗客があった。次の停車駅の神戸でも乗ってきた。予想してなかったので意外だったが、よくよく考えてみるとこの「はまかぜ3号」は三ノ宮から終点の香住まですべて兵庫県内。県内移動の需要を拾ってると考えると神戸市内から客が増えるというのは不自然ではない。
次の停車駅の明石を出発すると、その次の停車駅は姫路と表示された。加古川通過か…特急らしくていいけど。姫路駅は近年、在来線ホームも全面的に高架化されたが、実はまだ降りたことはなく「サンライズ」で通過したことがあるだけ。今回は初めて昼に来たわけだがやっぱり降りず(^_^;)
はまかぜ」は姫路で進行方向が逆向きになるので座席を転回。これにより、今まで海側を向いていたのが進行右側を向くことになる。なので気づくのが遅れたが…播但線の高架から姫路城が丸見え。昔は地べたを走っていたので姫路城が見えるとか考えてなかったが、線路が高架になったことでバッチリ見えるようになったのだ。
播但線は途中の寺前まで電化されているが、もちろん電化されてから初めて来たことになる(乗ってるのはディーゼル特急だが)。電化はされたが線路のほうは一線スルーなどの高速化はされておらず、駅通過時はノロノロ運転である。
かつて山陰方面に行く線路、京都からの山陰本線も大阪からの福知山線も非電化だったころ、平坦でスピードが出やすい播但線経由の「はまかぜ」は速達列車として名をはせた。他の線路が電化し線路も改良されて高速化されたのに播但線は何も変わらず、今はただのローカル特急である。
たぶん、今でも東京から姫路まで新幹線に乗って姫路から「はまかぜ」だと但馬地方には一番速く着くんだよなあ。だから播但線も複線電化するなどすれば昔の栄光を取り戻せると思うのだが…。「はまかぜ」は一日3往復しかないので、線路が改良されてもなかなか難しいところはあるが。
寺前までは平々凡々なローカル線だったがそこを過ぎると急に山岳地帯に入っていく。さすが銀山のあったところだけに山深い。「はまかぜ」は速達列車だったころは播但線内ノンストップだったが今では数駅に停車する。しかし…せっかく止まった生野、無人駅じゃん。誰も降りんし。
竹田にも臨時停車するが客は少ない。ここにある竹田城跡が超有名になって特急も止まるようになったわけだが、これじゃなあ。で、その城はどこにあるかというと竹田駅の真裏の山のてっぺん。おいおい、これじゃ車窓から城を見るわけにはいかんな。駅を出たら即座に城に到着するが、この城は山城なのでそこから天守台まで登っていくのが大変である。
大阪を出て2時間半ほどで特急は豊岡駅に到着した。今日のお宿はここである。