山陽本線は意外と貧弱

JR貨物が輸送確保に難航、迂回・代行検討も策乏しく」…JR貨物ネタ2発目。先日の豪雨で山陽本線が不通になり大ダメージを負っているJR貨物だが、山陽本線の復旧は早くて11月以降とのことで、急遽代替案を考えているところ。誰もが思いつき、そして諦める(^_^;)「山陰本線を通ったらいいんじゃね?」案もいちおう検討しているらしい。
山陰本線通行案について記事はまとめてくれているが、そもそもJR貨物山陰本線で貨物列車を運行する免許を持っていない(第二種鉄道事業者でない)というそもそも論から、単線非電化の線路を走るためのディーゼル機関車が無い、機関車を用意しても機関士がいない、機関士を用意してもまず訓練しないといけない、山陰本線の有効長が短く貨物列車も短い編成になってしまう、列車交換駅が少なく本数も稼げない、と問題山積み。
これらの問題を解決していくうちに山陽本線が復旧してしまうかもしれず、まことに悩ましいところ。でも鉄ヲタ的には山陰本線に貨物列車が復活するというのは興味深い話。JRグループで協力し合ってなんとかこの難局を乗り切ってほしいところだが、どうなるかのう。
ところでJR山陽本線と言えば天下の大動脈だが、いかに豪雨が酷かったといってもこんなに大ダメージを負うとは想像の外。しかし考えてみれば山陽本線は明治時代にできた線路で、しかも当時の山陽鉄道は建設費を浮かすためにトンネルや橋を避けて線路を引きやすいところを選んだため線路はクネクネ。今となっては災害に弱い鉄道となってしまったが平成の世に至るまでそこを改善する機会は無かったってことだのう。