気づいてよかった

のぞみ台車亀裂 強度不足、ほかにも十数台」…昨年12月11日、走行中の山陽新幹線の車両に異常が発生、名古屋駅で点検してみたらなんと台車に亀裂が入っていた!亀裂と言ってもそんじょそこらの亀裂とはわけが違う、あと数センチ切れたら台枠が破断するという空恐ろしい事故である。
JR西日本が異常に気づいてから3時間も列車を止めずに走り続けたというのもヤバいが(点検のために列車止めたのはJR東海)、やはり何といっても台車を作った川崎重工が欠陥品を納入したというのが一番ヤバい。JR西の始業前点検では異常が発見できなかったということで、走行中に一気に亀裂が走ったらしい。なんとも…なんともラッキー。切れてなくてよかった。台枠が破断してたらいったいどんな重大事故になったやら。ドイツであった高速鉄道ICE脱線転覆事故のように100人くらい死んだかもしれん。
川重が何をしたかというと「川重製の台車に強度不足確認 JR西が発表「鋼材の厚さ、基準より薄かった」」というわけで製作現場が勝手に材料を削って基準より鋼材の厚さを薄くしていたと。JR西で見つかった問題のある台車はちょうど100台。またJR東海でも川重製の台車46台に同じ問題点が見つかったとのことで、安全性には絶対の自信があったはずの東海道・山陽新幹線もちょっと油断すると危険極まりないということが明らかに。まあ、大惨事になる前に気付いてよかったよ本当に。