「52席の至福」に乗りに行く

嫁が応募した懸賞で、西武鉄道の「西武 旅するレストラン 52席の至福」というのが当たった。というわけで、今日は仕事を午前中でおしまいにして早退し、「52席の至福」に乗車するために西武秩父駅に向かった。
52席の至福」とは西武鉄道の渾身の力作?、4000系を改造した食堂電車である。4両のうち3号車をキッチン車両、前後の2号車と4号車が食堂、1号車は余り?で多目的車両と称して、車内は何もないがらんどう。座席が全部で52席しかないので、それが愛称となっている。
普通に乗車するとディナーで一人15000円もする高嶺の花であるが、これを懸賞で当ててしまう嫁。すげーとしか言いようがない。ありがたし、ありがたし。
52席の至福」の乗客には、当日限り有効の「西武 旅するレストラン 52席の至福 ディナーコース 西武線一日フリーきっぷ」が渡される。これは多摩川線以外の西武全線乗り放題なので、西武秩父まで行くのに運賃を払う必要はない。ただし特急に乗るには特急料金別払いである。当然ながら払い戻しはできない、と券面に書いてある。
全線フリーきっぷと言われると乗り倒したいような気がしてくるが、西武線で乗りに行きたい路線があるわけでもなく、強いて言えば秩父線(^_^;) なのでまっすぐ西武秩父に行くことにする。西武線も結構長い間乗ってないので西武特急にも乗りたいし、西武秩父線で走っている4000系も久しぶりに乗りたい。
というわけで池袋から西武特急「ちちぶ」の特急券を、飯能まで買った。終点の西武秩父までは料金700円だが、飯能までは500円で200円節約。なおかつ、飯能で普通列車に乗り換えたら4000系にも乗れる。
池袋駅の特急ホームで待っていたのは、NRA(ニューレッドライナー)10000系のうち、外装をクリーム色と赤線にしたレッドアロークラシックという車両であった。これは初代レッドアロー5000系を模したデザインなのだが、私には5000系というよりはどうしても西鉄2000形にしか見えない
車内は一般的な特急車のそれで快適であるが、走り出すとやたらモーター音が大きい。これはなぜかというと旧型車の部品を再利用しているからである。Wikiには101系・新501系・5000系の機器類を流用したと書いてあるが、つまりはドンガラだけ特急だが走りは普通電車のそれであるということ。速く走る必要がない西武においては車両整備上では合理的な考え方で、前任の5000系も101系と同じ部品を使っていた。
しかし普通電車用のモーターなうえに、客室の床にモーター点検蓋があるためその蓋から音が漏れてて、特急らしからぬノイジーな電車である。たしか5000系は特急車なのにガッチョンガッチョンと大きなコンプレッサーの音がしていたので、それが無くなっただけでも進化かもしれぬ。それ以外は普通の特急車である。
飯能で特急を降り、普通列車西武秩父行きの4000系に乗り換え。4000系は二扉ボックスシートの電車である。鉄ヲタがこよなく愛するボックスシート(^_^;)に関東で乗れる稀有な存在である。これだよ、これですよ!!特急もいいけど、ボックスシートでのんびり行くローカル線の旅が一番いいのである。
4000系を堪能しながら西武秩父駅に到着。かなり余裕をもって到着したので時間が余った。ので、すぐ近くにある秩父鉄道御花畑駅に行って硬券入場券を買った。秩父鉄道硬券入場券は大学生の時に全部買っているが(その後開業した駅も買っている)、昔は駅名がゴム印だったのが今はどの駅も印刷になっているようだ。これは買い替えないとな、と思っている(^_^;)