安全意識の高いバス会社で良かった

東名バス事故、ドライブレコーダーが直後に公開された理由 社長が語る「安全性への投資」とは」…これも忙しくて全く取り上げることができていなかったが、ものすごい衝撃のニュースだった。高速道路で事故った車が空を飛んで反対車線のバスに激突、という大事故が発生したのは6月10日である。車が飛んでくる様を映したバスのドライブレコーダーの映像はあまりにも衝撃的すぎる。きっと世界中の衝撃映像番組で必ず使われるに違いない。
普通ならドライブレコーダーの映像はレコーダーに保存されているので、映像を見るには事故でグシャグシャになったバスから取り出さなければならない。しかしこのバスが記録していた映像はネット経由でバス会社にリアルタイムに送られる、「デジタル式運行記録計」の一部だったのだ。なので事故の直後からバス会社は状況を把握した。映像の提供が迅速だったのもこのお陰だと。
そもそもドライブレコーダーを装着したバスが現状2割しかないというのに、このバス会社は全車装備済。バスガイドもシートベルトを締めるよう再三案内していたそうな。こういう安全への高い意識が、こんな想定外の事故が起こったにもかかわらずバスの死者ゼロを導いたのだろう。運も良かったが、備えてなければ運が良くてもどうしようもないからな。