新型旧型客車現る

新しい旧型客車「35系」完成…JR西日本『SLやまぐち号』に導入」…観光SL列車の元祖と言えばJR西日本の「SLやまぐち号」。機関車C57はたびたび修繕されてきたが、客車の12系がいよいよボロになって前途が危ぶまれた。そこで、新車導入が発表されたのが2015年。もう2年も前の話になりますか…その後一向に噂を聞かないので本当に作ってるのか心配だったが、とうとう新車が登場した!
製造工場から納入されるその車両の映像を見て、ニヤリとせずにはいられない。昔の客車を復刻するという触れ込みで作られた新型客車「35系」は、まさにオハ35などのいわゆる「旧型客車」に外観がそっくりだ。まさに“新型旧型客車”だ。意味わからへん(^_^;)
いやはや素晴らしい。まったく妥協を許さない外観デザイン、見た目は旧型客車にしか見えない。とは言え100%それを再現するのは不可能なわけで、例えば冷房装置とか、引戸の自動ドアとか、真新しいボルスタレス台車とか、ぎっしり詰まった床下機器とか、違和感がないわけでは無い。
が、そこはそれ、オハ35を冷房改造したらこんな感じかな、みたいにかえって妄想が広がって楽しい。台車の振替なんかも頻繁にあったので、最新台車を履いてても別にいいじゃないか。
展望車の展望台も昔風の細い鉄棒の柵である。これは、JR西日本はマイテ49を保存しているので参考にしやすかったのだろう。編成の両端が展望車だが、片方だけダブルルーフになってる。これはオハ31を再現したというが、オハ31は展望車ではないし何より車体長が17mではなさそう。普通にダブルルーフですと言えばいいのでは。
外観は古くても車内はきっと近代的なのだろう。早く公開されて車内の写真も見たい。久しぶりに見たい乗りたい列車が出てきたな。