効果絶大なの?

鉄道自殺防ぐ「ホームドア設置」は効果絶大だ」…うーーーーん。ホームドア(大半の駅に設置されているのはホームゲートだが)は確かに鉄道自殺の抑止力にはなってると思うが…効果絶大なのか?
前にも書いたが、下半分しかないホームゲートでは飛び込み自殺を完全には防げない。実際に柵を乗り越えてまで飛び込んだ事例はいくつもあり、我らがTXでもそういう事故が発生している。ただ「気軽に」(と言っていいのか)飛び込むことは不可能で、柵を越える確固たる意志が無いとできないので自殺行為減少に一役買ってはいる。
ホームゲートで確実に防げていると思えるのは転落事故だが、それでも柵から手を出していて列車にヒットするとか、柵から頭を出して線路に向かってゲーしてたら列車にヒットとかあるようだ。だから柵があるから安全と妄信しないことが必要だ。
そういうのまでひっくるめて人身事故を完全に防ぎたかったら本当のホームドアにするしかない。が、主にコストの問題で既存の施設に追加された例は皆無。新規路線でもTXみたいにホームゲートにした路線も多く、京王みたいに調布地下化の際に布田駅にだけホームドア、他はホームゲートといった使い分けをしたりするところもある。
そういうわけで、「鉄道自殺防止にホームドア(ゲートな)が効果絶大」かと言われるとうーんと思うわけで。導入駅では件数が激減しているのは間違いないからおそらく正しいんだろうけどなんだかモヤモヤする。志願者はおそらく、まだ導入されてない駅に行ってそこで飛び込んでるだけだろうと思うから。