座席指定列車がブームです

通勤向け電車にコンセント 京王、初の座席指定列車導入 鉄道会社の競争加速か」…かねてうわさになっていた京王電鉄の有料座席指定列車用の車両が発表された。なぜか記事のタイトルがコンセントうんぬんとなっているが、大事なのはそこじゃねーだろ?
京王の新車は5000系と言い4扉車の10両編成。一見普通だが、ロングシートクロスシートに変換できる変態シート(デュアルシートとかマルチシートとか言うらしい)を装備したいわゆるL/Cカー(by近鉄)と同じ室内レイアウト。関東では東武東上線に登場した「東上ライナー」でこの手の車両50090系を導入して指定席列車を運転し、なかなか好評らしい。
東上ライナーに刺激を受けて、西武鉄道でも新車40000系は同じレイアウトになるそうで、その次に京王が同じ手で来た。関東の鉄道では指定席のある特急列車を専用車両で運転している会社が多く、乗客の着席ニーズはそれであらかた満たせるのでデュアルシートが必要な線区はそんなに多くない。が東武東上線京王線にはそんな車両は無いので、有料着席サービスを行うには専用車が必要。というわけでの新車投入である。
ちなみに西武にはれっきとした特急車があるが、今度の新車40000系は地下鉄直通仕様とのことで、地下鉄渋谷あたりから直通の指定席列車を運転しようという魂胆らしい。小田急の地下鉄直通特急に刺激されたのだろうか、なかなか野心的である。
これで指定席車両のない大手私鉄は関東では東急と相鉄ということになるか。ちょうどいま、相鉄から東急への直通運転を行うべく線路を建設中。新車も用意するらしいので、そこで指定席列車用の車両を用意するかもしれんな。