金沢駅激変

列車で帰る組はタクシー相乗りで富山駅に向かった。が、私は同行者とは反対向きの金沢までの切符を購入。この私が、ここまで来ておいて北陸新幹線を完乗しないで帰るはずがない。
「かがやき」は全車指定席だが今度乗る「はくたか」には自由席がある。混んでると嫌だなと思ったがそんなことは無い。砺波平野を西に走ると、やはり肝心なところで防音壁。まあ、天気が回復したしいいか。
新高岡の駅前にはイオン。最近イオンは駅前一等地にバカでかいショッピングモールを作るようになったが、どこも同じようなもので味気ないので見るとげんなりする。
富山から金沢までものの30分で到着。当然ながら金沢駅ホームも立派なものである。そして改札口を出ると…うおおおお!スゲー立派な駅になっている!私が金沢駅に降りたのはもうかなり前のこと。その時はまだ在来線が高架化した直後で地上駅跡地は更地、東口は駅ビルだけ更地の中にポツンと残っていた。西口駅前も実にサッパリしていた。それが…
駅の東西を貫く自由通路は広大、人がわんさか歩いている。そして東口に出ると…うおおおお!!なんだこの巨大な屋根は!ガラス張りの大きな傘状の屋根が見事。目の前にある地下に通じる階段を降りると、地下にはものすごく広い広場が…スゲーけど、こんだけ広い空間を確保して店舗は一切ないんだ。だだっ広いけど地下街ではない。ただの地下。なんか避難シェルターみたいな無機質さ。
その向こうに北鉄金沢駅の地下駅があった。これは以前はJR金沢駅のまん前にあったが、JR駅が西にずれたのでJR駅から離れた形になった。たぶんあんまり変わってないんだろうけど、昔は思い出せない。
ここから出ている北鉄浅野川線は距離が短いので、待ち時間を使って往復しようかと思ったが時間がないので諦めた。
金沢駅西口にも出てみたがこっちにも超巨大な駅前広場ができていて、ほかのビルがものすごく遠いところに建っている。近寄りたいけど、あんな遠くまで歩いていく気力がわかないので速攻で引き揚げた。
一通り駅を眺めた。そして一つの結論を下した。この金沢駅でかすぎるだろ!!こんなに巨大なコンコースと駅前広場を持つ駅はなかなかない。が、巨大すぎて移動が大変で、面倒だ。
ほかにもある。当然ながらお土産物売り場があるわけだが、金沢名物なんだろうけど和菓子だらけ(^_^;) ものすごい数の和菓子のお土産を前にして、どれを買ったらいいかわからず茫然自失。
昼飯を食っていないのでここで飯を食う必要に迫られたが、金沢駅には金沢名物をいただける店が実は少ない。東京にもある有名店ばっかり入店している。これは、金沢駅の役割が観光客をひきつけるよりも金沢市民にショッピングに来ていただく方に重きを置いているのではないか。観光客は金沢が誇る城周辺の観光スポットまで来いということだろう。実際、東口正面に観光バスの発車時刻表があって実にわかりやすいものだった。
しかし私は新幹線に乗るためだけに来たのであって(^_^;)、観光してる余裕は無いので、飯はカプリチョーザで済ませた。
待ち時間が一時間もあったのに駅をうろついたり土産物を探したり飯食うところを探したりして時間があっという間につぶれた。そういえば今日は雛祭りの日で、コンコースでJR社員がひなあられを配るサービスをしていたが、社員たちは近寄る人間に無差別に配っており、私のように駅を西に東にフラフラしてる奴には次々と声がかかる(^_^;) あんまり回数が多いのでひなあられを手にしたまま「持ってます」アピールをして交わしたが結局3つももらってしまった。
帰りの「かがやき512号」は日が落ちた金沢を出発、外は薄暗いがまだ景色は見える。あと30分、富山まで景色が見えるといいがな、と思ったが残念ながら富山付近で真っ暗。無念。しかし念願の北陸新幹線を完乗して満足。