例のアレはひどいもんだった

あおなみ線は経営が苦しいとか何とか聞いてた気がするが、今日に限ってかもしれないが乗客はそれなりに多い。15分おきに電車が走っててこの入りなら何も問題なさそうだが。建設費があまりにも高くて償還に苦しんでるとかかな。
名古屋駅に戻り味噌煮込みうどんを食おうとしたが、昼飯時をはずしたのに有名店は行列で別の店に行った。食後の行動はノープランだが、せっかくなので名古屋近辺にあって誰からも忘却された存在のアレに乗ろうと思った。しかし、アレは時間が合わないので後回しにして、栄から名鉄瀬戸線に乗った。
瀬戸線は大学生の時に乗ってるはずだが印象はほとんどない。走ってた電車がやけにボロかったくらい。ボロといっても旧型車の上に新しい電車の車体を載せたニセ新型車だった。走るとブオーンという昔ながらの釣り掛け音がするやつ。それで今回乗りなおしたわけだが、終点まで途切れることのない住宅街。やっぱり印象は薄かった。
終点の尾張瀬戸からバスがあるかなと思ったが興味を引くのは無いので新瀬戸まで戻り、愛知環状鉄道に乗り換えて高蔵寺まで。こちらは、リニモができた時に北半分を再度乗っている。高蔵寺JR中央本線に乗り換えて勝川で下車。ここから例のアレが発着している。
以前来た時、勝川駅は高架化工事中で半分だけ高架化していた。その状態で、2面4線の大きな駅になることが予想でき、外側2線は中央本線、内側2線は例のアレ=東海交通事業城北線が乗り入れてくるのだろうと思っていた。
今、高架化が完成して久しい勝川駅に来たわけだが、ホームは外側のみ使用していて内側は線路すらない。東京で言うと有楽町線豊洲みたいな感じ。城北線勝川駅は今も昔の位置にあるらしい。では早速乗り換えてみよう。
立派な駅の外に出て、立派な駅前広場を見渡すと線路わきの細い道のはるか彼方に城北線の駅が見える。昔と全く何も変わっていない。遠い。歩くと何分もかかる。雨が降ったら最悪だ。城北線の駅は中央本線と分岐・合流しようとするその手前にポツンとある。高架だが、高さが中央本線と同じなので、JR勝川駅に乗り入れようと思ったら中央本線の上か下を通る必要がある。
後からできた中央本線の高架が城北線のことを全く考慮に入れていないのは明白で、城北線の駅が移動する可能性はゼロであると断言してもいいくらいだ。いったい、城北線は何がしたいのか。一日26往復、非電化、他線区への乗り入れなし、勝川はまともに連絡すらしてない。ローカル線とはいえ26往復もあればそれなりの存在ではあるが、これが存在し続けることの意味がいまいちわかっていない。
ホーム突端から先の引き込み線にキハ11が1両置いてあったがこれではなく、しばらくしてやってきたキハ11が折り返し枇杷島ゆきとなる。引き込み線のキハ11は鋼製車体で、同型車は続々と廃車になってミャンマーに行ったり茨城のひたちなか海浜鉄道に行ったりしているが、こいつはどうなんだろうか。今から乗る方のキハ11ステンレス車体の後期型でこちらは今少し安泰らしい。
車内はボックス席が数組あるが、客が3人しかいないので取り合いになることはない。勝川駅は1面1線だが、出発するとすぐに複線になる。いや、この列車本数で複線の意味無いやろ。城北線はほぼ全線が高架で見晴らしが極めていいというのが唯一の取り柄である。それを生かした夜景列車なるものが企画されているようで、カップルで夜の城北線に乗って夜景を見ながらムッフッフ、らしいけど…集合・解散場所があの勝川駅では行くの大変だな(^_^;)
終点ひとつ前の尾張星の宮で10人弱乗車してきて少し恰好がついたところで短い旅は終わった。こんな路線にも鉄はいて、ちびっこ鉄兄弟が勝川駅で写真を撮っていたりしてたが(しかし乗ってこなかった)、もうちょっと鉄道路線としての利便性アップとか魅力度アップを図らないものかね。
名古屋に戻ってきて、後はおとなしく新幹線で帰宅した。ちょっと遊びすぎたな。