大阪「しなの」お別れ乗車

昨晩難波の宿に宿泊後、飯を食いに道頓堀に行ってみたがそこも外国人だらけだ。ここも観光地化されたのだなあ。雨がひどくて早々に戦意喪失、ホテル近くの店ですませた。
一晩あけて、幸いにも外は晴れていた。とっても寒いが1月下旬だから仕方がない。JR難波駅に行って大阪市内発の乗車券で入場、今宮で乗り換えて大阪駅に行く。
大阪駅を9時前に出発する長野行き特急「しなの9号」は今度のダイヤ改正で大阪−名古屋間廃止と発表された。思えば、名古屋と大阪の間を昼間の直通列車で通しで乗ったことは無い。夜行だったら無数にあるが昼間は最低でも米原で乗り換えていて、乗り通しは無い。それもそうだ、もうかなり前から「しなの」しか無くなっていたから。
というわけで初めて大阪から名古屋まで直通する「しなの」に乗り、それがお別れ乗車でもある。ついでに言うと現「しなの」の車両、JR東海383系も初乗車。
廃止発表後なのでもっと鉄が多いかと思ったが、大阪駅11番ホームにいる乗客はみんな「サンダーバード」の客ばかり。写真撮るやつはちらほらいるが電車はスカスカで出発した。それもそうだ、この列車、名古屋まで在来線を走るにもかかわらず、停車駅が新大阪、京都、米原、岐阜のみ。新幹線「こだま」と大して変わらん。だったら新幹線のるだろ、と。大津とか近江八幡とか大垣とか、新幹線の利益を享受できない駅にこまめに停まってサービスしようという精神は全くない。昔ながらの、大阪から長野に行く人だけの列車。よくぞ今まで生き残っていた、といったほうがいいか。
新大阪や京都でも乗客は増えることなく「しなの」は走り続ける。沿線の撮影ポイントには鉄どもが鈴なりになっていた。集まってくるのは写真鉄ばかりか。383系だが、細かい振動がやや気になったが座り心地などは良好。…なんて今更ベテラン車両のインプレッションなんか要らんよな(^_^;) まあ、老いを感じさせないとは言えるか。
冬だけど暖冬のせいか関が原にも雪は少なく、特にこれといったものも見られないまま名古屋まで突っ走った。もう金輪際、大阪から名古屋まで乗り換えなしで在来線を行くことは無いのだろう(サンライズ除く)。だがしかし、大阪から高山に行く特急「ひだ」は残るので、大阪から岐阜までだったら春以降も乗りとおしOKだ。次の目標は「ひだ」だな。