市中引き回し(の上打ち首獄門)

先週から世間を騒がせている芸能界の大ニュース、ベッキーの不倫略奪愛もさることながらやはりSMAPの独立騒動は大騒動だ。どうみてもあれはパワハラ、謝罪するのは誰なのか火を見るより明らかなはずが、謝罪に追い込まれたのは独立しようとしたメンバーのほうだという理不尽さ。
その謝罪の様子はフジテレビの番組で放送されたが、私はそれを宮崎のホテルで(他の番組の中で)見た。まず驚いたのは、SMAPのメンバーがオッサンにしか見えなかったこと。アイドルとはいえ皆40くらいのオッサンだし、オッサンに見えるのは普通ではあるけど、SMAPほどのアイドルだと40過ぎてもカッコいい、みたいなイメージで見ていた。しかし、その虚飾が剥がれ落ちてしまったら冴えないオッサンが現れたという残念な結果に。
そのオッサン5人が横一列に並んで一言述べる異様な姿も驚きだが、キムタク以外の4人の目が死んだ魚の目になっててさらに愕然。まったく生気がない。これはひどい絵図だ。同じ40代オッサンとして同情に堪えない。
世間ではこれを評して「公開処刑」と言っているが、私は江戸時代の「市中引き回し」を連想した。時代劇などでは市中引き回しの上打ち首獄門、というお裁きがよく見られるが、SMAPの4人のこの姿は死刑の前段階としての晒し刑のように見えた。この後どうなるのかは知らんが、これで芸能人生命を奪われてしまったら死刑みたいなもんだよな。まさに公開処刑
正直なところ、18日にSMAPが解散しない旨をテレビで自ら発言したというニュースを見た時点では「解散に追い込まれなくてよかったね」と思っていたが、その映像を見てしまった後では「解散したほうがよくないか?」としか思えぬ。今の事務所に残っていても、これでは生きる屍みたいではないか。特別にファンというわけではないが、四半世紀にわたって親しんできたアイドルグループがこんな形で衰亡するとか見るに堪えないな。