【お盆特別企画】1985年8月旅行記その9:豊富から遠軽まで

急行「利尻」は 6時前に終点札幌到着。次の列車まで時間があるので、隣駅の苗穂まで1往復して硬券入場券をゲットしておく。そして札幌からは急行「えりも2号」様似行きに乗車して日高方面に向かうが、なぜかこれを苫小牧で下車。そして改めて普通列車様似行きに乗っている。この謎な動きは自分でも不思議だが、おそらくは急行に乗ると様似に早く着きすぎるのと、せっかくの日高本線をのんびり楽しみたいという意図だろう、と推測する。
苫小牧から様似まで普通列車で3時間半、例によって太平洋の海原をたっぷり堪能しながら移動して様似からは国鉄バス日勝本線に乗り換え。数日前に乗ったのは日勝高原線で今日は日勝本線、どちらも日高と十勝を結ぶので日勝だがこちらは襟裳岬を回る海岸沿いの国道を行く路線である。とは言っても私が乗ったバスは襟裳岬まで行かない便で途中の庶野というところまで。そこで広尾行きのバスに乗り換えるのだが…そのバスが満員でやってきた。痛恨の全区間立ちんぼ。立席になったのは初日の広島県瀬野以来のことだ。
広尾からは広尾線に乗って帯広に出る。かの有名な幸福駅のある広尾線である。ここも素晴らしい景色の広がる路線のはずだが、バス立ちんぼうの後の列車で混んでいたこともあり印象が薄れてしまっている。帯広からは特急「おおぞら12号」に乗車、ずっとキハ22だったのがいきなりの新型183系特急車でだいぶ快適。たしか、疲れがどっと出て爆睡していたような気が。
特急「おおぞら」札幌着は21時57分着。次の列車は22時2分、たったの5分しかない。特急がちょっとでも遅れたら完全終了じゃないか。よくこんなきわどい行程を組んだものだと今更ながら驚く。次の列車とは網走行き急行「大雪3号」である。乗れなかったら一晩宿無しだ。運よく乗換に成功し、悶絶する程混んでる自由席を尻目に指定席に座って寝て行った。