必死の防戦

「はしご」はずされた北陸新幹線? 富山県・市「東京出張は飛行機で」のワケ」…別にはしごを外しているわけじゃない。「北陸新幹線開業を熱望したはずの地元自治体が、首都圏への出張には飛行機を使うように職員に呼びかけるという珍現象が起こっている。」だそうだが、別に珍現象ではないと思う。
前々から書いているが、東京−富山間は新幹線によってたった2時間で結ばれたことから航空路線は風前の灯。しかしだからと言ってそうやすやすと撤退はしないよと言うことだろう。運賃を大幅値下げし、飛行機は中型機から小型機B737に替え、必死の防戦。
しかし…記事にも例が載っているが、新幹線によって圧倒的に不利になった航空路線は結局衰退する。山形新幹線「つばさ」が出来た時、たしか山形県の役人は東京出張の際に飛行機利用を強制されたとかいう話があったと思う。言うまでも無く羽田−山形線の維持のためである。そのおかげか、今でも羽田−山形線は1日2往復飛んでいる。しかし、たった2往復である。機体もエンブラエル170という小型機になっている。富山もそのうちそうなるんじゃないかと思う。
山形からは羽田の他に名古屋小牧と伊丹に飛んでいる。いずれも一日数本である。富山県のお役人も地元の空港がそんな寂しい姿になるのが悲しくて、せめて役人だけは飛行機を利用しようということだろう。ご苦労なことである。