北斗星廃止に備えておかなければダメでしょ

「＜ＪＲ北斗星廃止＞青い森鉄道大打撃　４億円の利用料大幅減」…以前、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道がJRに「北斗星等を廃止しないでくれ」と言ってにべもなく断られたというニュースを見て当VOYAKIのネタにしたことがあったが、その時は「困るんだったらテメエで走らせろ」と冷たく言い放った気がする。収入が減って困るから廃止しないで、とは赤字をJRに押し付けるようなもので身勝手な言い分である。なので、「我らも出資しますから一緒に寝台列車を走らせましょう！」と言え！！と書いたと思う。
記事中に青森県の役人の話として「ＪＲと青鉄の経営分離も寝台特急運行が前提だった。三セクを自治体だけで支えるのは厳しい」と書いてあるのだが、同じ第三セクター鉄道の北越急行が"来るべき日"に備えて130億円も貯金を作ったことと比較すると、マヌケさが際立つ。なんで備えておかなかったのかと。そもそも寝台特急の通行が前提での経営というのが間違っている。JRの真意を知っておればそんな前提はおかなかったはずだ。それとも、JRの方から「寝台特急の通行料を払うから経営は大丈夫ですよ！」とか言われてたのにハシゴを外されたのだろうか。もしそうだったら詐欺に近いな。
まあそれはそれとして、122?もある長大なローカル線から特急がいなくなって大幅減収というのはたしかに辛い。しかし貨物列車の通り道という非常に重要な使命もあるので簡単には廃止できない。まあ、思いつく増収策と言ったら、今流行の観光列車かね。既に青い森鉄道にはJR東日本の「リゾートあすなろ」が新青森から大湊線まで青鉄経由で運転しているが、より一層の増収策と言うと…JRが八戸線で運行している「東北エモーション」かねえ。これが八戸から青森まで乗り入れてくれると青鉄にもいい影響がありそうだが。自前でオリジナル観光列車を運転するという手も考えていいのではないか。
青い森鉄道は鉄ヲタ向けに有人全駅の硬券入場券を復活させるなどやる気は見せているので、必殺の逆転技を大いに期待している。